「不忍池、弁天島-1」
(ジェッソ+パステル、F4)上野、不忍池には池の真ん中あたりに弁天島があり、
そこには以前にも書いたが長谷川利行の碑がある。
碑の揮毫は彼を終生評価した熊谷守一によるものだ。
夕映えに染まる池の水面にはまだ葉も茂らぬ蓮が群生している。
漂っているのは昨年花を落とした後の残滓であるガクで、まだ無数浮いている。
まもなくその丸い葉が、水面も見えないくらいに池を覆い尽くすはずだ。
この同じ景色の中を利行は一人で、あるいは友人の矢野文夫と毎夜、そぞろ歩いた。
20代の頃置いた筆を、50才の今ふたたび手にとって、もう一度歩き始める。
(ジェッソ+パステル、F4)
(ジェッソ、パステル、F4)
(パステル、F4)

(パステル、F6)