東京湾をゆく船-16(ガッシュ)
東京湾をゆく船-17(ガッシュ)

海岸は冷えたが、絵の具が凍りはしなかった。
いつになくいろいろな色の船が通過した。
風があって小さなスケッチブックも押さえるのに苦労する。
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東京湾の出船
(ガッシュ)
空には雲なければつまらないものだ。
船にはやはり煙突から煙がでていないとどこか物足りない。
街には電信柱が立ってないとやはり物足りなかったりする。
なにより、これが立っていると日本らしい。
海辺にやってくると私はやはり煙をあげて進む船を描きたいが、
燃費や環境だとかが強くいわれるようになったせいか、どうも数が少ない。
最近の船は煙もはかずにするすると進んでゆく。

ここから見える船の後ろ姿は思ったより小さく、少々ガッッカリした。
薄くのぼる煙がなかったら、描きはしなかっただろう。
大潮なのか水位が高く、少し大きめの貨物船が沖を通過すると
波というより海水が岸壁を乗り越え、釣り人は足をすくわれていた。
津波がもしきたら、この公園そのものが飲み込まれてしまうだろう。
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夜明けのPマンション(ガッシュ)

環七沿いに建っている真ん中の薄黄緑のビルは
近所で「Pマンション」と呼ばれている。
明け方、この東側壁面に朝陽が射し始めると上の階から
少しずつ明るくなってくる。
これは山でも見た風景。
山では赤いグラデーションだったが、
それは気温や空気との関係でもあるのだろう。
手前、大田市場に向かう車なのか、
右車線だけ早朝にもかかわらず数が多い。
私の若い頃にはこの時間、
新聞配達と牛乳配達の自転車、バイクが走り回っていた。
牛乳配達はとっくになくなり、新聞も販売店は廃業が増えている。
苦学生と新聞配達は切り離せない関係だったはずが
学生だけが残っている。
今はコンビニででも働いているんだろうか。
そうすると夜の仕事になるんだろうな。
町はすごく静かだ。
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Tag:Landscape Paysage 風景画

東京湾をゆく船-13(ガッシュ)

そろそろ三寒四温の季節に入ったか、
また、そうすると空気の火薬、花粉が飛び始めて
人混みの中でくしゃみの声のような音のような破裂音が聞こえはじめる。
花粉は人ごとではないので、春は私にとって憂鬱な季節になる。
画は実は先週末に、また船を描きに出かけた時のもの。
この日は風が強く、波の上でびょうびょうと笛を吹いた。
土曜は沖を通過する船が多く、小さな船は御用聞きのように走り回っている。
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静かな川の夕景
(ガッシュ)

この日の水面は鏡のようで、空のかけらが
空と水面で白く光っていた。
ほんのすこしではあるけど日脚が延びて、
ほんの少し描ける時間も延びている。

平和な島国にいては見当もつかない。
いったい国境を超えようとする人々はどういう人生を送ってきたのだろう。
週末に米国とメキシコ国境の町、ティファナのドキュメンタリーを見た。
あそこで国境を越えようとする人たちは、シリアと変わらない。
痛々しくて見ていられない。
「こんなに平和でいいのだろうか、日本」
いいに決まってる。
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Tag:Landscape Paysage 風景画

西日があたる工場
(ガッシュ)
先月に描いた川(呑川)沿いの工場を、川向こう側へ描きに入った。
暗い川から立ち上がるキジ猫色の壁、ちいさな工場のちいさな煙突、
正面五角、よこから四角、方眼紙製の工場の建物。
後からできた新しい住宅に囲まれて、ここは申し訳なさそうなたたずまい。
煙突が笠のつばをあげてあたりを見回す。
周囲に立っていた仲間は、いつかあらかた消えている。
となりの電信柱は笠付き煙突と同じ方向に傾いている。
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Tag:Landscape Paysage 風景画

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