主にホルベインのガッシュを使っている。
チューブラベルのデザインもいい。
でもこれを使う一番の理由はそのフタにあって、
わずか半ひねりで開けられる点にある。
使っている不透明水彩絵の具の中にはあまり使わない色があって
中には学生時代の使い残しもあったりする。
その新旧のチューブは一見なにも変わっていないように見える。
(手元に残っている一番古いチューブは、ラベルもフタの色も違っている)
写真でフタの部分を拡大して見ると、両者でネジ山の数が違うのがわかる。
右のイエローがが古いチューブで、左の白が新しい。
(古いのはいつ頃買ったのかわからない)

ガッシュ-1

これで何が変わるかというと、
右の古いチューブではフタを2〜2.5回転させないと開かないが
左の新しいのは0.5の半回転、つまりひとひねりで開けることができる。
小さなようでこれは発売時にはすごく大きな進歩だったろうと想像するけれど
いつ頃改良されたのだろうか。
ここ数年ではあり得ず、
ひょっとしたら10数年前には改良されていたのかもしれない。
今さらながらの発見であった。
とりわけ外での写生作業の時にはストレスが少なく、
そう意識して開けてみればやはり気分爽快だ。
私なら「いいね!」の連打である。

開けやすいということは外気に触れやすいということでもある。
ガッシュは使い切るまでのサイクルが短いので、
乾燥による絵の具の固化をそれほど気にしなくていいのだろう。
5mlチューブしか持っていないけれど、
同じホルベインでも透明水彩は1.5回転だった。
ちなみに下の写真右端、ウィンザー&ニュートンのチューブは
1〜1.5回転で開けられた。(指の動きからすると2〜3回ひねり)
ホルベインが英国製を上回る(?)こと、ふたひねり(1回転)である。
小さな改良ではあるけれども、その違いは大きい。
こういうところがやはり日本のメーカーだ。

ガッシュ-2

ホルベインのチューブはW&N製よりも太くて
内容量もそのぶん多く思えるけれども、
標記によるとホルベイン15mlに対し、W&N社は14ml。
その差は1mlしかない。
これもなにか工夫があるのだろうか。
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イーゼルは仏製Jullian社のを使っていた。
英語に堪能な友人(先日の記事のボリウッドマン)に頼んで
アメリカから購入したこの堅牢な野外イーゼルが製造上ハズレの品だったようで
どうもゆるいと思ったらネジ穴の山が馬鹿になっていたり、木の部材が割れたりと
早くも数カ所修理の手を入れて使っている。
品質において世界的に評価の高いウィンザー&ニュートン社の絵の具も
シリーズによっては今やMade in Chinaになっているそうなので
こちらもアメリカから買ったとはいえ米国経由の中国、
ないしどこかのアジア製ではないかと思ったりする。
というのは、南の国の木材は柔らかく、作業員はそれに慣れているせいか、
堅い木材の加工は荒いことが多いからだ。

ところで部屋のスペースの問題で、さらに小さいイーゼルを探すことになった。
軽くて小さいものはいくらでも市販されているが、ここでも「古い物好き」が顔を出し、
結局ネットで物色して購入したのがこの銀座にある老舗画材メーカー月光荘のイーゼルと、
これと組み合わせて使う画箱である(偶然同じ時に買うことが出来た)。
月光荘イーゼル
pastel-ex_12

前回につづき、
手元にあった別のオイルパステル用のフィキサチーフを使って、
苦し紛れの実験をしてみた。
上の左(A)は前回にも使った、パステル専用のフィキサチーフ、
右(B)はオイルパステル、重色用(加筆用)の一時定着剤(ターレンス社)。
これを使ってやってみる。
なぜこれを使ってみたかというと、
ジェッソが通常のフィキサチーフをはじいているかもしれない、と思い、
ならばオイルをなじませる(B)ならどうにかしてくれるのではないか、と思ったわけだ。
ソフトパステル(以下パステル)の描画を自己流に試行錯誤している。
一昨年購入したパステルがどうも肌に合わずにほったらかしていたのを
再び手に取るようになったのは、ジェッソの下地の上に描いた絵肌がとても良かったから。
しかし定着用に吹くフィキサチーフが、色の変色を起こすと同時に
塗ったパステル面をマダラにしてしまう。
これを何とか解決できないかと、自分でいくつか実験して検証してみた。
コメントでもジェッソについての質問が多かったので、
大ざっぱな実験ですがここに書いておきます。なにかの参考にしてください。

あくまでも私の個人的な方法に派生した疑問の検証なので、
もっと本質的な回答が、どこかの入門書に書いてあるかもしれない。
My Pastels

現在ソフトパステルを使う人はかなり減っているそうだ。
東京に来たばかりの時に仕事で一度使ったことがあったが
作業が終わった夕方に鼻をティッシュでぬぐうと、使った色に染まった記憶がある。
描く時に粉になったものをかなり吸い込んでいるということだろう。
描いている部屋にもかなり飛散している。

この画材を今また使いはじめるにあたり、
以前オイルパステルでは混色がしにくかった経験があったので
今回は最初に100色以上のセットを買ってしまったが、これは失敗だったようだ。
やはり絵の具と同じで、必要なものを買い足していった方が無駄がない。
風景か人物用セットがあったなら自分がよく描く方の、20色くらいのセットを買い、
足りない色を補っていったほうがいいと、どこのサイトでもそのようにアドバイスがある。
また、大きなサイズで描けば過去の巨匠のように画面上のタッチで混色することも可能だが
4号程度のサイズであればちょっと難しかった。
暗いグレーや黒は絵の具と違って混色では出しにくい。
ひと言書いておけば、混色によってさまざまな色を作るトレーニングには不向きの画材とも言える。
絵の具等他の画材なら12色ほどあればほとんどの色を作れるものが、パステルでは難しい。

絵の具と違ってどこの画材屋でも色数がそろっているわけではないので
買い足すにも色が足りないごとに出かけていっては時間も交通費もかかる。
私自身、たった1色選ぶのにもかなり時間がかかっている。
けれどもあせらずに少しづつ買い足していくべきだろうと思う。
私が最近描いたパリの画も、上の写真くらいあれば十分に描ける。
よく使う色を別の箱に入れてまとめたらこれくらいになってしまった。
最も使いやすいと思ったラウニー社は実際は1本しか使っておらず、
国産のものも使ったことがない。
データとしてはかなり不足しているので、あくまで参考に、
私自身の現時点での備忘録として書いておこうと思う。

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