東京湾をゆく船-22(ガッシュ)

「ジェイアラート」、大事な国からの警報がどうして外国語なのか。
お菓子のような名前だし。
相変わらずヒョーロー責めを呼びかけているけれど、
もう誰が見ても失敗だろう。
いろいろなところが日本は軽薄だ。
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(ガッシュ)

久しぶりに体が空いたので、東京湾を見に出かけた。
子供達が小さい頃からよく通っているのは城南島公園で
あの「ヒアリ」が発見された大井埠頭に近い。
そこらじゅうにいるアリの中からヒアリが現れても何の不思議もない。
公園の人出にも影響しているかと思いきや、いつもと変わらぬ様子。
血眼になって探し回っているはずの環境省(?)の職員の姿もここには見えない。
同じことを声に出して話している家族とすれちがった。
人というのは案外自分が被害にあうまでは「自分には起こらない」と思うものらしい。
これはいがいに日本人全体に言えることかもしれない。

ちょっと絵の具の扱いを間違えたようで、
乾いてみれば海面が濁ってしまっている。
東京湾をゆく船-8(ガッシュ)


海外でテロの報道があったときにいつも「無名」ということを思ってしまう。
犠牲になった人の顔や名前や、つまり「人」として報道されるのは
世界の大国と言われるなかでも米、英、仏、あと独くらいまでだろうか。
スペインあたりではもう名無しで数だけが伝えられる。
大国でもロシアになると数字になる。
それを見て聞いている日本人も仮に犠牲者が出たならば、
海外ではおそらく数字になるだろう。
これはどこから生まれた基準なのだろうか。
(犠牲者の)数が多かったから省略、というだけではないだろう。
別の感情が働いているとしか思えない。
シリアやスーダンやイスラエル(ガザ地区)でも子供は大勢犠牲になっている。
私たちは恐ろしく非情で非人間的な線引きを、
無意識のうちに行なっているのかもしれない。
東京湾をゆく船-16(ガッシュ)
東京湾をゆく船-17(ガッシュ)

海岸は冷えたが、絵の具が凍りはしなかった。
いつになくいろいろな色の船が通過した。
風があって小さなスケッチブックも押さえるのに苦労する。
東京湾の出船
(ガッシュ)
空には雲なければつまらないものだ。
船にはやはり煙突から煙がでていないとどこか物足りない。
街には電信柱が立ってないとやはり物足りなかったりする。
なにより、これが立っていると日本らしい。
海辺にやってくると私はやはり煙をあげて進む船を描きたいが、
燃費や環境だとかが強くいわれるようになったせいか、どうも数が少ない。
最近の船は煙もはかずにするすると進んでゆく。

ここから見える船の後ろ姿は思ったより小さく、少々ガッッカリした。
薄くのぼる煙がなかったら、描きはしなかっただろう。
大潮なのか水位が高く、少し大きめの貨物船が沖を通過すると
波というより海水が岸壁を乗り越え、釣り人は足をすくわれていた。
津波がもしきたら、この公園そのものが飲み込まれてしまうだろう。

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