サマセット・モーム

世界の文豪の中で、
長編と短編それぞれに傑作を持つ稀な作家が、
英国のサマセット・モーム(1874-1965、英)だ。

作家でありながら元英国諜報部員という職歴を持つモームの視点というのは
深くていささかシニカルである。
アメリカの人気雑誌に連載した短編を集成した「コスモポリタン」は
苦労人モーム氏のさまざまな「人に話せない」実経験をうかがわせる、
女性誌に連載されたものの、どちらかというと男性向けの短編集だった。

画像は新潮でかつて全集として出されていたもの(後に文庫化/画像左下)。
誰の手によるものなのかわからないが、ちょっと古めかしい装丁は、
今となってはけっこう上品で美しい。
20才前後の頃、この「コスモポリタン」を捜して大阪、京都の古書店を
ずいぶん歩き回った記憶がある。
かつて長く絶版だったけれど、今はちくま文庫(「コスモポリタンズ」)で読める。
その中でとくに私が好きだった一篇「弁護士メイヒュー」はこんな話だった。
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