木村伊兵衛-1

日曜美術館で木村伊兵衛を取り上げていた。
それも一冊の写真集「木村伊兵衛のパリ」(2006年、朝日新聞社刊)のみを取り上げた
珍しい番組だった。
朝日新聞社の写真集「木村伊兵衛のパリ」は、
元々1974年にのら社から「木村伊兵衛写真集 パリ」として出版されていた。
私が愛蔵しているのはその「のら社」版だ。
今では写真集などでは使用されないようなややざらっとした紙に印刷され、
国産カラーフイルム黎明期の淡い色調によってパリのかつての姿を見ることができる。

ここに収められた写真を今見ると我々日本人よりも
彼の地フランス人にとってこそ、より大きな驚きを感じるのではないだろうか。
アジェやブレッソンが撮り得なかった、そして撮り残した、
最もパリらしいパリがここにあるように思う。
私にとって最もパリを感じる画はユトリロ、あるいはマルケの作品だが
同じようなことを写真で言うならば、それは木村伊兵衛の写真集「パリ」なのである。
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Tag:木村伊兵衛

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