飛べなくなった人

NHKの日曜美術館で思いがけず石田徹也を取りあげていた。
私自身は現代日本を代表する画家だと思っているのだけれど、
残念なことに若くして8年前に事故によってなくなっている。

石田の作品は自宅に飾って鑑賞したり、家族で楽しむ種類の作品ではないかもしれない。
以前にもここで書いたように、どの作品も泣いているように見える。
しかし他の誰よりも現代人、とくに日本の若者が受けている傷を正確に表現し得た画家だ。
鑑賞者が受ける印象の多様さは作品の抽象性の高さを示している。
なにも丸や三角だけが抽象ではなく、
表現しようとするテーマを「生」でない別の形に置き換えること、
その作業が抽象化なのだと思う。
そういう意味で石田作品は、優れた抽象絵画と言えるのだはないだろうか。
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