時雨
油彩、P6)

スコットランド独立を問うた住民投票、
住民のうち、今回は「もうすこしイギリスでいましょう」と思う人が多かったようだ。
海外で反対する人の多くは、これまで音楽などエンタテイメントレベルで見てきた英国や
欧州のリーダー的なイメージへのノスタルジーもあったんじゃないだろうか。
普通の外国人は、ポンドの価値が下がったりするのをそんなには心配はしないだろう。
スコットランドの人たちは過去何百年も独立を望んできたのだから、
気持ちの整理をつけるためにも一度試行してみてもよかったんじゃないか。
非核保有国になると見られていたから、国内にある英国の核兵器をどうするのかも見てみたかった。

それはともかく、現地からのニュース映像を見て驚いたのは、
夜霧に浮かぶエディンバラの街の美しさである。
霧といえばロンドンだけれども、それは大気汚染が原因であったといわれている。
今はほとんど見ることができなくなったそうだが、
大気汚染が原因以外の、通常の気象現象の霧もまた、
都市では世界的に見られなくなる傾向にあるのだろうか。
須賀敦子はミラノの霧が見られなくなったことをさびしいと書いていた。
霧というのは視覚に情緒的なものを深く訴えてくる。
ニュースで見たエディンバラはターナーより、
日本人の牧野義男の水彩画を思い出すような風景だった。

ところで、東京で霧の風景は、
20年ほど前に東京近郊の田無に住んでいた頃は冬の朝によく見たものの、
23区内に来てからは一度も見ていない。
山間でキャンプするときには、夏でもよく見られるが、
街が霧に包まれる風景はまた別の風情がある。
よくモチーフにしている多摩川が、霧に包まれた多摩川を一度は見てみたい。
霧はやはり朝に出るだろうから、川沿いにでも住まないと見ることはできないだろう。
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Tag:油彩 Landscape Paysage 風景画

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