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鉄橋
(ペン、インク)

今日は珍しいことに、3回ほど話しかけられた。
画材のことを毎回聞かれる。
ペンで描いているのは珍しいようだ。
また、
「何日か前もこのあたりで描いておられましたね」ともいわれるが
それは別人だ。
ほかにも多摩川で描いている人がいるらしいけれど、私は会ったことがない。
みなさん好奇心おう盛で、なおかつおだやかな話し方をされる。
涼しい夕暮れ時に夫婦で、あるいはお年寄りが杖突きつつ川辺に散歩に出て、
絵を描いている人物に声をかける。
同じ東京に、そのようなおだやかな暮らしがあるのかと、不思議な気がする。
話し方と声には、その顔や肩書き以上にその人となりを伝えるものだ。
顔も一目見れば、人格の半分くらいは想像はつく。
夕べのニュースを騒がした二人の人物の顔を思い浮かべる。
「筋を通して、もうこれ以上理不尽な仕事をさせないで欲しい」
と直訴する官僚の元えらい人と
それを、彼は信用できない人物だから、話は聞かなくてよい、とする政治家と
はたしてTVの前の人たちはどちらを信用しただろうか。
不祥事の責任を取ったとはいえ、
あんな人を辞めさせたのか、惜しいことだと思う。

気温が30度近くまで上がったけれど川風があったので涼しく、
よく晴れていたけれど雲があったので描きよかった。
世のなかに、いやなことは何もないのだと錯覚しそうな
おだやかで静かな梅雨入り前の休みの午後。
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