多摩川調布取水所
(ガッシュ)

多摩川は先月、鮎の遡上シーズンを迎えた。
6月に入っても調布取水所のあたりにはたくさん泳いでいるらしく、
シラサギが河床をつついている様子があちらこちらで見える。
浅瀬でサギの接近に驚く鮎の群れが、さざ波のように震えている。
鮎をつつく様子を近くで見ていると、なるほどうまそうだ。
今まで川魚はニジマス、イワナ、ワカサギ、ヤマメ、鯉などを食べたことがある。
イワナもマスも美味いが、ヤマメが一番だった。
イワナは刺身や焼き以外にも骨酒、骨せんべいにできて、残すところがない。
信州の山の中で釣って食べた味は忘れられない。

1970年頃までは、この画の右側に少し見えている堰(調布取水所)は
都民の飲用の取水所として現役だったようだ。
川の汚染がひどくなって以後、取水は工業用水として使われている。
その後川の水は浄化が進み、今では百万尾単位で鮎が遡上するほどになった。
画を描いている時にも、堰の向こうでは若者が水遊び、というより泳いでいる。
遊泳禁止のはずだけれど、そのあたりは流れが遅く、浅い。

右に見える堰は昭和10年に作られたそうだけれど、
画の白い取水所の建物も同じ頃作られたのだろうか。
通りかかるといつも西日を受けて、
真っ白、あるいはオレンジの影を水面に落している。
この日、イーゼルを立てた頃にはやや風があり、
水面にちりめんじわが広がって白くなっていた。
その水面わずかの上空を鵜が川上に向かって飛んでいった。
日暮れに近づくに従って風は止み、水面には建物の鏡像が現れた。
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