7月16日、代々木公園にて

 16, 2012 23:53
20120716-1

コンサート、LIVEが好きじゃないのは、
ミュージシャンと「1対多」の関係になるのが嫌だからだ。
友人から誘われてもほとんど行かない。
ましてやデモや集会など小さい時から拒否反応が強く、今現在でもそれは変わらない。
それがこのところの原発再稼働への抗議、脱原発の集会にはとうとう足を運んで参加している。
その理由を明解な言葉で表すことができないでいた。

今日代々木公園で大江健三郎氏がこんなことを言っていた。
「今我々は、侮辱の中で生きている」と。
国民の6%以上にあたる750万人もの署名を集めても、
国は平然と原発を再稼働させ、そのことで自分はたいへん落ち込んだと。
大江氏はその膨大な署名を電力会社や国に持ち込む時に同行したのだったが、
たらい回しにあった上で再稼働され、さらに稼動原発の数を増やそうとしていることに対し、
国や電力会社からの侮辱にさらされて生きていると感じているのだと。
大江氏に同行はしなくとも私たちは皆同様に、等しく侮辱にさらされて生きているはずだ。
ふだんの言葉で言えばまったく「なめられている」のだ。
政権を託したことと引き替えに交わした約束は堂々と反故にされた。
いくらNOと言っても何一つ止められない。
あらゆるところでその実例に直面する。
自分が、足を運んでいる理由もこの「侮辱にさらされて生きている」ことにある。
ちっぽけな生であるけれど、ずっと黙っていることには大きな「自由」の危機を感じる。
家族や子どもの将来にいくらかの責任もある。

参加者はあらゆる年齢層に渡っていたが、この真夏日の中、高齢者が多いことに驚いた。
イベントの冒頭、ゲストとして舞台上で発言していたのも(言葉は悪いが)老人ばかりだった。
若者は自分の将来を描けず、企業は人を育てる余裕もない。
歩いていてふと思ったのだが、日本はこのままいけばある日、
突然死するんじゃないかと、そんな気がしてならない。

20120716-2(表参道ヒルズ前)
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