コロッケ一個60円、無邪気なひと言一兆円

 27, 2012 02:51
60円のコロッケ

日本では今、大半の人が「領土問題においては日本は正しいことを言っており、
一歩も引くべきではない」と思ってるのだろうか。
TVは朝夕、どの番組でも同じようなことを言っていて「憂鬱だ」、
などと言うと、私など非国民とこっぴどく叱られたりしそうだ。
日本は領土問題については間違ったことは言っていないのだろう。
しかし正しいことを言えば中国はじめ、世界の国は聞いてくれるのだろうか。
そしてあれだけ相手を怒らせるような、一体なにをしたのだろうか。
正しいことを主張する前に、日本にまったく問題はなかったのか・・・
正しいと思う主張と、お互いで交わした約束とはどちらももう一度知っておく必要がある。
原発事故の時、日本のマスコミがあれだけ(世界中から)非難を浴びていたことを思い出すと
領土問題だけ例外とは、私にはにわかには考えられないのだ。
いつも書いているけれど、国民の大半が同じようなことを大声で言い始めたら
立ち止まってよく考えないといけない。
・・・・

どちらの領土問題も筋は同じように思える。
「お互いに仲良くやるには当面、このルールだけは守りましょう」
そういって両国が尊重してきた合意を一方的に破って問題に火をつけた。
ニュースや新聞をどう読んでも話は領土に関する限り、こうとしか読めない。
火をつけたのは一方では韓国であり、一方では日本だ。
経済界はどさくさに紛れて原発を動かせとやかましいが、
もうけを中国に頼っているところはかなり多いはずなのに、なぜだかこの件については黙っている。
TVと同じことを言えば外で商売が出来なくなるからだろうが、黙っていて何とかなるのだろうか。。
このまま仮に一斉に事業を中止して売上げが0になったとすると、
中国に進出している日本企業は一ヶ月で1.5兆円の売上げ減になるという。
一年で東日本大震災の被害額(昨年震災直後に言われていた数字)と同じになる。
大震災が2年連続で起こったと同じ計算になり、
ただでさえ現在不況に追い詰められる日本人一般の生活がその時どのようになるのか、想像もつかない。
絵空事ではない。
中国ではこのデモに巻き込まれて、
日本車を乗っていただけの中国人が半身不随になるほどの暴行を受けたそうで、
この先沈静化しても、これほどリスクのある日本車をふたたび買う人などいるのだろうか。
以前の日本企業ならば、なによりもまず被害者のところへお見舞いに飛んでいったのではないだろうか。
NHKのプロジェクトXならそういう図が思い浮かぶ。
それは他のあらゆる日本製品、店舗、企業にも言えると思うが、日本の企業人は今も黙っている。
きっかけを作った都知事はそれらの損失を予想したかと聞かれ、「当然だ」と居直ったらしい。

太平洋にある国の中で最も親日国といわれていたパプアニューギニアが中国を支持したそうだ。
これを聞くまで、この平和な南の国と日本の関係など観光かハリケーンの災害で寄付をしたことくらい、
かつて日本軍が蛮行をふるったことなど、少なくとも私は知らなかった。
 少年時代いじめた子ども、殴ったやつは後年すっかりそのことを忘れている例が多いが、
 いじめられたり殴られた方は、決して忘れないものだ。
とにもかくにも今の中国の影響力の大きさがここまで及んでいることを知る。

大震災の時、世界でどこよりも日本を強く支援してくれた台湾が中韓と手を取り、
別の問題を含めて日本に最大限の非難を向けている。
アジアだけではない。
日本では大きく報道されないが、
東アジア情勢を話し合う国際会議で欧米は、日本の右傾化を声に出して危惧する。
原発に関することひとつとっても、脱原発を表明したのに使用済み燃料の再処理は続けるという。
再処理したあとのプルトニウムは原発が無くなるのならば核兵器以外に転用先が無く、
それについて納得のいく説明ができないことが、世界から疑惑の目で見られる原因になっているということだ。
ある農夫が大麻草を大量に栽培しているのを指摘され、
「悪用はしませんから」と言って世の中に通用するだろうか。

 上の再処理の問題を説明されてる京大の小出裕章さんのメッセージを
 原発事故後今に至るまで伝え続けた関西の良心的なラジオ番組、
 「種まきジャーナル」の打ち切りが決まったそうだ。
 返す返すも残念なことだけれども、局から打ち切りについての理由の明確な説明はないということだ。


別々の情報をつなげればはっきりする日本の裸の王様状態。
思わず歴史の授業で習った国際連盟脱退の時の世界からの孤立の図が頭に浮かんだ。
「みんなわかってないな」そう言って世界を相手に「話せばわかる」のだろうか。
TVや新聞であまりに楽観的で他力本願、責任転嫁な話が多いのに驚かされる。
相手の怒りの底にあるものを直視する報道をまだ見ない。
その結果日本は「自分が正しい」という思いこみしか見えていないのではないか。
ほかの誰でもない、この先にある日本の将来の姿が見えているのだろうか。
雄々しく叫んでこれまでの友人との関係を断ち切る日本を見て
「好機到来」と喜ぶ顔はいくつも思い浮かぶ。
日本が中国で長年かかって築いてきた足場を残して退場した時、
その空き家に喜んで入るテナントはどこなのか。
日本がアジアで負ってきた技術力は、この10年でほとんどの部分を他国が役割を担えるようになったはずだ。
日本が果たしている役割は、本当に日本にしかできないと言うのは
この経済音痴の私から見ても楽観的に過ぎる気がする。

ところで領土問題その他で国民が拍手を送っている顔が、
多くは原発問題では推進派に顔を並べていた顔のように見える。
あとで得をするものは今元気だ。
TVではアメリカの後ろ盾を前提に楽観論を言うが、
アメリカに頼れば武器を買わされ、基地は沖縄に、危険な輸送機のごり押しも一気に飲まされるだろう。
今よりさらにいろいろな屈辱的な約束事を飲ませられることは目に見えている。
モーモーと鳴く牛の声が聞こえてきそうだ。
さらに後者の問題でごり押しをしようと(日本の脱原発を非難)している国もまた同じである事に気がつく。
なんでそんな国を当てにしようとするのだろう。
ここでメンツを保ったことが後になって
ビール一本5万円的な高い請求書になって返ってくるかと思うと恐ろしい。

自民党次期総裁が超タカ派の政治家に決まったそうだ。
日本は一般の我々レベルでは、社会ではやり直しのきかない極めて厳しい時代になって久しいが
政治家はコネとタレントと二世議員が謳歌するなか、やり直しも容易な世界らしい。
上の写真は先日近所で閉店した総菜屋の店頭で売られていたコロッケだ。
ひとつ何十円、あるいは何円という儲けを積み重ねて庶民の生活は成り立っている。
中国も韓国も庶民の生活は同じ、こういう小さいお金を積み上げて生活しているはずだ。
その中で、コロッケの値段がこの先、庶民に最も高くなりそうなのは日本のような気がする。
都知事や他の誰か政治家が発するその発言と行動の無邪気さに
我々の日々の生活への責任を合わせ持っているのかと聞いてみたい。
一部で中国のデモによる日本企業の被害を、都知事に請求しようという話があるそうだけれど、
マスコミで都知事に責任を追及したという話は聞いたことがない。
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