ゴヤの「棍棒で殴り合う2人の男」

 03, 2012 02:28
ゴヤにこんな作品がある。

棍棒で殴り合う二人の男

二人の男たちは半身、体が埋まっている。
逃れることの出来ない二者の関係、
それでも棍棒で相手を打ち続ける。
二人は最初は打ち合っていなかったはずだ。
しかし一度打ち始めると、途中でやめることは出来なくなったに違いない。
打たないとこっちが打たれるからだ。
血を流し、叫んでも、誰もやっては来ない枯れた土地で、二人は永遠に打ち合うのだろう。
まわりの景色に目をやると、二人は巨大な人間にも見える。
ゴヤ描くところの巨人とは「恐怖」や「権力」など、大きな存在の象徴である事が多い。
見る側によってその象徴はさまざまに変わるが、言おうとしていることは同じであるように思える。

人間平和な時は、過去に対してはそこから学び、賢くなると皆思っているし、そうありたいものだ。
ゴヤの描く世界は示唆するところが大きく痛烈だ。国と時代を超えて永遠である。
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