怒る日本、怒らない日本

 19, 2012 02:28
沖縄の痛ましい事件、過去にさかのぼればさらに悲惨で残虐な米軍兵士による暴行と
21世紀の今も占領されている国の屈辱的隷属の歴史がある。
ウィキペディアに書かれた記事、返還前の嘉手納の事件などはとうてい正視に耐えないが、
コザ暴動とも合わせて日本人なら知っておくべきである。
沖縄はなぜ日本復帰を望んだのか、
それは日本が恋しいからではなく、米軍による犯罪と占領国民という立場からくる
泣き寝入り状態から逃れたかったからだということが分かる。

TVでは「沖縄は怒っています」と報道しているらしい。
なぜ「日本が怒っている」とはならないのか。
オスプレイ、沖縄米軍基地問題も、米軍兵士の犯罪もさらにはTPPや消費税も、
そして原発もその事故も、みな地理的経済的に弱い立場へ押しつけて蓋をしようとする構図がある。
尖閣や竹島についた火を煽って「戦争する腹をくくれ」という。
中国韓国に気をつけろと煽り、理不尽だと怒る。
ところが今に至るもオキュパイドジャパンさながらの
アメリカ隷属の状況には彼らのトーンは上がらない。
東京にいる政治家にとって沖縄は、まるでよその土地の感覚でものを言う。
わかっているのかどうなのか、日本という国は東京という首都が
3つの外国(米軍)の軍隊基地に囲まれている世界でも類のない国だ。
小さな島や岩礁を国を挙げて守れというなら、この占領状態はどうするのだろうか。

日本に安全保障上のアメリカの兵力は必要だとよく聞く。
しかしその地域治安上の悪の負担は遠く離れた沖縄に押しつけて我慢せよという。
極めてリスクの高い原発を地方に押しつけて、発電した電気は都市部で使う構図とどこが違うのだろう。
想像力の欠如甚だしい。


先日、PC遠隔操作ウイルスによる事件で、何もしていない人を犯罪者として誤認逮捕した事がわかった。
よく調べれば以前のほかの事件でもえん罪の可能性が高い、
というか、警察が発表している時点でえん罪なのだろう。
痛ましいのは先に逮捕された大学生は、現在すでに大学を退学しているということだ。
想像するに、このえん罪によって大学にいられなくなったのではないか。
彼らの人生で最も大事で輝いているはずの時間は永遠に失われてしまった。
その責任はいったい誰が、どうやってとるというのだろう。
今回のアメリカのように「申し訳ない」ですまされるのだろうか。
さらに恐ろしいのは、逮捕時に決め手になったのが、
今となっては無実だった彼らの自白によるということだ。
ウイルスを創った犯人はもちろん許されるべきではないが、
それより恐ろしい、誰にでも起こりうるこのえん罪という悲劇が怖い。

二つの事件は一見別のように思うかもしれないが、
私には大きな力によって個人が押しつぶされる意味で同じ無惨さを感じて仕方がない。
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