消えた声、消される声

 23, 2012 02:15
この一年、二年、怒れど叫べど国に届かない声のもどかしさを
やっと問えるはずの選挙がきた。
ところが誰、どこ(政党)を選ぶ争点になっているのは
「脱原発」でも「TPP」や「消費増税」でも「沖縄基地問題」でもない、
「一票の格差」「議員の世襲」「金融緩和」など、誰が予想し、求めたのだろうか。
失われるはずがないと思われたこの二年の怒りや悲しみの声はどこへ失われてしまったのだろうか。
いまだ治まることのない声は本当に小さくなってしまったのだろうか。
アリバイ作りや票集めに「脱原発」や「TPP」を口にする声の薄汚さと言ったらない。
逆に信用に足るかと思われる声のいかに小さいことか。
ところでこれほど景気の沈んでしまった日本には、超富裕層というのは逆に増えているそうだ。
格差をつくった張本人が、最も注目を浴びる団体で采配をふるっているとは、
冗談のような話なのに話題にもなっていない。

最初、TPPと聞いたときはなんのことか、さっぱりわからなかった。
しかしちょっと新聞でも読めば、受け入れて得をするのは誰なのかはすぐにわかってくる。
だからTVなどマスコミで反対の声は大きくならない。
安い海外のもの、農産物が入ってくるらしい。
それは、弱っている日本、とくに地方や被災地を含む東北にとってよいことなのか。
「東北を応援する」はずではなかったのか。
日本は食料の自給率を上げなければならないのではなかったのか。
安い米が入ってきても、品質が高い国産米は売れる、というのは本当だろうか。
私は以前、カリフォルニア米を食べたことがあるが、国産と遜色ない味だった。
コンビニや外食産業は今も手にはいるだけの量は中国のコメを使っているそうだ。
これがすっかり国産米と置き換わらないと誰が言えるのだろう。
米や野菜を作ってもお金にならない田畑が大規模に放棄され、
国内いたるところに荒れた農村風景が現出すると想像するのは杞憂だろうか。
都市に住む大部分の日本人はこういう想像を働かせない。
一票の格差是正というけれど、厳密にやれば都市の政治家10人に、地方ひとりという形もあり得る。
それで地方の弱者の声は中央に届くのだろうか。
大事なものを失い、取り戻せなくなってはじめて「しまった」と思うのは、いつものことである。
TPP一つとっても、失敗に気づくのは手遅れになってからだろう。

20121123.jpg
スポンサーサイト

COMMENT 0

WHAT'S NEW?