負の遺産がまたひとつ

 17, 2012 21:28
選挙は終わった。

まったく言い訳もできない話だけれど、私は選挙に行けなかった。
東京で最も親しい友人から奥さんの訃報があり、昨日はそれを偲ぶ集まりだった。
当初夕方には帰宅し、選挙へ行くつもりだったのが所々の事情で深夜に及び
気がついた時にはTVで開票作業に入っていた。
私が選んでいた選択肢はどれも予想通り惨敗だったが、参加しなかった悔恨は大きい。
選挙のことを書く資格なしの自分だけれど、やはり書いておかなくてはならない気がする。


震災・原発事故後、長きにわたって待ち望んだはずの国民の選択は、結果としてこうだ。

・平和憲法の破棄(九条改憲)
・自衛隊の国防軍への昇格(戦争準備)
・TPP参加
・消費税増税
・基地とオスプレイの沖縄残留
・非正規社員、とくに製造業への派遣の維持(公約には書いていないけれど当たり前)

そして何より、原発の推進と再稼動への同意、
これらは公約である。
今回の公約は守られる。
少なくとも次の参院選挙後には守られる。
それまでは一時的に(見た目の)春風が吹くかも知れないが、以後は夏に北風が吹くかも知れない。
結果的に被災者の救済も相変わらず遅れるだろう。
原発事故への反省は論調が変わる。
順次「前進(再稼動)」という名の「無反省」へと変わるだろう。

地方には脱原発などぴんと来ない、と言われる。
しかしTPP参加はこれから必ず地方に重くのしかかる。
先に参加した韓国ではすでに大問題になっている。

「公約のこれは同意だけれど、これは同意していない」という持論はなりたたず、
これらは320議席オーバーの圧勝からすべて国民の同意となる。
選挙前、自民圧勝の予想をあれだけ並べ立てたマスコミの責任は大きい。
ほぼ一つの政治集団が国の方針を何でも決められる状況を作り出したのは彼らであり、
そして私たちだ。

都の状況もほとんど変わりない。
失政と失言多く、1400億円の負債を都民に残して去った前知事の施策を
全面的に受け継ぐと言う新知事は最初の会見でこう言ったそうだ。
「民意を僕が代弁しているということを尊重していただきたい」
彼の圧勝が我々東京都の民度を表し、圧勝した政党もきっと同じ事を口にするだろう。

マスコミがスルーしている、海外(欧米)から日本を見る声こそ正確で冷静だ。つくづく悲しい。
我々はこの政権を選んだ責任をいずれ取ることになる。
しかし子どもたちへこういう負の遺産、負の選択を残した責任は
いったいどうやって取ればいいのだろうか。
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