セガレ(次男)の肖像(油彩6F)

 09, 2010 22:00
油彩6F、次男の肖像

子供たちの成長、変わっていくスピードには驚かされる。
今年何枚かの家族の肖像を描いたが、
子供たちには、わずか数ヶ月前の表情に今にはない幼さを感じてしまう。
消え去っていくその時々の表情を描き留めておくのは
こうやって絵を描いている父であり、家族である自分の責任だという気がする。
いい絵かどうかはあまり問題ではない。
というのも、私が母を描いたのはたった一枚、通夜の夜だったからだ。
生きている時に描こうとしなかった、その後悔がある。
・・・・
二人のセガレたちのうち、描いていて面白いのは次男の方だ。
善悪の感覚を含めてまだ「ひと」になっておらず、
「生(き)」のままの子供なのだ。
長男はすでに11歳で(お兄ちゃんという立場もあり)思春期へ足を入れようする、
大人びた表情を見せる瞬間がある。
ひとつの人格を形成しつつある顔で、それはそれで魅力があるのだが
その世界の住人にまだなっていない次男坊の、
制御の効かない半ば動物のような、人生の最初期を生きている、
その生命の輝きはたとえようもない。
絵を描くためにいすに座らせると、ちょっと緊張したなかに初めて見る表情があり、
やがて消えていく幼い表情のはかなさに感動してしまう。
これを描いている間、その切なさをこらえ続けた。

大きな筆遣いで一日で描き上げたつもりだったのに、
翌日から顔だけに何度も手を入れ、完成したのは5カ月後の昨夜だった、が
ほんとうにこれで完成だろうか、
筆を置いたとたん、この夏の次男が走り去ってしまったような気がした。
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Tag:油彩 油絵 肖像画 Portrait

COMMENT 1

Fri
2011.05.27
23:50

ぱんどる #-

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No title

堂々として素朴ですね~いいなぁ~

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