家族を描いたCM

 16, 2013 04:33
私が今まで勤めた会社は、長くて6年、短くて一年ほどだった。
同じ業界の人間は似たようなものだと思う。
そうやってスキルアップし、淘汰されても来た。
にもかかわらず、私は日本のかつての終身雇用制は世界に誇れるものだったと思っている。
従業員に生活の心配をさせず、仕事にうちこませる。
若い時には給料は安いが、歳をとって子どもにお金が必要になる頃、
給料も増えている。
年配者は若者に教え、奢り、そして息吹をもらう。
大変合理的である。
しかしこの制度を悪用しようとすればいくらでも怠けられる。
日本がすばらしかったのは、誰が見ていなくともさぼらず、
勤勉に自分の仕事を全うしたからだ。
正直、勤勉、かつての日本型雇用を成功させていたのはこのたった二つの国民性だ。

ところで、
人の心を動かすのはどんな広告であれ、
一滴の真実がなければできないと思っている。
最近ひどく動かされたのが
この家族を描いたCMだ。
最近、といってももう一年近く、毎週日曜朝にこのCMを見る。
この広告を見ていると、昭和を働き、生きた父母の時代が思われて仕方がない。
父母の時代とは、私たちの子ども時代でもある。
同時に子供がまだ小さかった、4〜5年前の風景がじんと蘇る。
ここに描かれているのは一つの部屋に浮かぶシルエットだけの風景ではあるけれど
ここには「自己責任」も「勝ち組」「負け組」といった現代のキーワードがみじんもない。
懐かしさを感じるのは今は少ない子供三人という家族構成や
なにより、ケータイやPCの存在が見えないから、といったこともあるかもしれない。
10年とはこういう時間だったかと思った。



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