フランスのブーダン展

 05, 2013 11:34
もちろん私が行ってきたわけではなくて、
古い友人夫婦が先日パリへ旅行に出かけ、
彼の地ではちょうどウージェーヌ・ブーダン展が開催されていたので
ぜひ行ってみるよう勧めたところ、展覧会図録をお土産でもらったものだ。
その図録は日本のものとはかなり違ったつくりだった。
展覧会の規模にもよるのだろうけれど、ちょっと厚めのパンフレットという感じで
中のレイアウトも雑誌風で、作品に文字がかぶせてあったり、
点景の人物を切り抜いてカット扱いにしていたりと、
巨匠の画に対して、まあ、やりたい放題だ。
ブーダン図録-1

ブーダン図録-2


ブーダンを簡単に紹介すると、
19世紀のフランスはオンフルール出身で、絵の具商を経て画商になったが、
画を扱った縁で J.F.ミレーから画の手ほどきを受けた。
以後は独学で、あのクールベに影響を与えるまでになった。
当時まだ10代だったモネに屋外で画を描くことを勧めた師にあたる人物でもあり、
印象派に強い影響を与えただけでなく画家自身、第一回印象派展にも出品している。
Boudin

海辺ととくに空の雲の描写に優れて、あのコローからもたたえられている。
タッチを見るとコローよりずっと印象派に近い。
以上はWikipediaなどからの受け売り。
図録で興味深かったのはオイルパステルで描かれた、やはり海辺と空のスケッチで
短時間でさっと写生したと思われる粗いタッチと限られた色数、
ぱっとみて8色、少ないものはたった5色で描かれている。
日本の小磯良平画伯が同じようにわずか6色で描いたと語っている人物画があったが
「ああ、6色で描いたんだろうな」と見た目もその色数どおりに感じたが、
ブーダンの画はスケッチにもかかわらず、はるかに豊かな色彩を感じられる。
有名な油彩画よりこれらのパステル画を見れば
印象派の先駆者だったことは一目瞭然である。

ブーダン図録-3
ブーダン-5
ブーダン-4


ところで先日、家族から誕生日プレゼントとして8号のキャンバスと、絵の具を6本もらった。
みんなで「きれいな色」をそれぞれ選んできたと聞いて、ぎくっとした。
開けてみて不安は的中し、私が使わない色が半分、
他もあまり使わない色のうえに先日ストックを買ったばかりだった。
カドミウム系の色も何本かあり、結構高価だったに違いない。
キャンバスはともかく、絵の具はちょっと困った。
しかし店に持っていけば別の色に交換してくれると店の人が言ってたそうなので
昨日早速交換に行ってきた。
ふつう絵の具の交換はしてくれないはずなのだけれど、
そこは子どもが買ったので大目に見てくれたのだろう。
それを交換とは、、買ってくれた家族には申し訳ないけれど使わないものは仕方がない。
店に持っていくと交換可能な金額は結構高価なものになった。
そこで以前から使ってみたかったバーミリオンとコバルトバイオレットディープ、
夕景に多くは使わないが必須な、同じくコバルトバイオレットのライト、
計3本と交換したら、500円まだ足りなかった。
これは大事に使わないと次は買えないぞ。。
この絵の具を使った画をさっそく描いて見せてやりたいけれど
バーミリオンやバイオレットをふんだんに使った画というのは
ちょっと想像がつかないでいる。

絵の具
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COMMENT 2

Tue
2013.08.06
21:47

タブロウ #3h4yWL0g

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No title

のまどさん、こんばんは。

大きく、完成度の高い油彩画よりも
光を瞬時につかみ取ったパステルのスケッチの方が現代の私たちにはよく見えるのは
やがてくる印象派の画家に近いものの見方をしていたということなのでしょうね。
良い作品というのは時代とスタイルを超えて永遠だと感じます。

のまどさんの作品はたしかにバーミリオンやとくにバイオレット、
それにコバルトブルーも多く使われていますね。
空気感の違いでしょうか。
比較にはなりませんが私の方はアンバー系とウルトラマリンを多く使いますね。
今取りかかっている画は久しぶりに真っ昼間でセルリアンブルーを多く使いました。
それほど気にすることはないと聞いていますが
知らず、安全マークのついている色を選びがちでもあります。

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Tue
2013.08.06
06:45

のまど #-

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No title

タブロウさん、こんにちは。
ブーダン良いですね。
ノルマンディーに住んでた頃は、ル・アーブルの美術館には度々出かけました。
そこはブーダン美術館と呼んでいい程、彼の作品が多く展示されています。
ルーブルとかオルセーの様に後から美術館に改装した訳でなく作品の為に建築したので外光が差込む素晴らしい環境でした。
特にスケッチの様な小品が好きです。

私の場合は風景でもバーミリオンとバイオレット系は沢山使います。
何とかチントと言う体質顔料の多く入った代替え品は安いのが魅力ですが、混色したらとんでもない色味になって使えません。
高価ですが、コバルトとかカドミウム系の絵の具は必須ですね。
しかし誕生日に絵の具をプレゼントしてくれるなんて、、いい家族ですね^^。

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