近郊キャンプ場風景

 24, 2013 02:08
今年の夏はどこにも出かけない、と家族は私に宣言していたが(かなり凹んだ)
昨年も一緒にキャンプへ行った家族からふたたび「一緒に…」と声がかかると状況は一変、
休暇直前に急遽合同でキャンプへ出かけることになった。
こうなると近場で探すしかない。
恒例の夏キャンプもうちの家族だけならもうたくさんだが、あそこの家族と一緒なら行く、
というのは気分複雑だが、セガレも中学になってみれば友達単位で行動するようになり
それも仕方のないことかと諦めるしかない。

決めた場所は奥秩父、中津川付近には東京近郊という地の利もあって
お盆を過ぎているとはいえ、キャンプ場は着いてみると思っていた以上の大混雑だった。
例年8月の最終週に出かけていた東北などのキャンプ場はいつも貸し切り状態であり
この商店街さながらの風景には仰天した。
バンガローはもちろん、テントサイトまで満員である。
自然の中で人混みに辟易する大人に対し子どもたちはむしろ安心感があるらしく
この状態もさほど気にはなっていないらしい。
「水」」「石」「火」、子どもの野外遊びのキーワードはこの3つ。
これさえあれば彼らはどこでもOKである。

水遊び 写真は中津川
・・・・

ところで、キャンプ場のここ数年の様変わりで最も大きな変化が電源である。
たとえ一泊でもスマホは毎日充電が必要で、AC電源は必需品となっている。
電波が入らないところなら諦めもつくのかもしれないが、
アンテナが3本も立っていればなんとしても充電はしたいものらしい。
昨今オートキャンプ場が増えてはいるものの、
テントサイトはもちろん、バンガローなどにもコンセントのないところはまだ多い。
そういう所は管理人棟で充電を依頼されることが多いらしく、
もはや当たり前のサービスとして用意されたたこ足のコンセントも順番待ちだ。
バブル崩壊以降長く続いているアウトドアブームは
自然の中に身を置いて都会の喧噪から離れる目的から
今や都会の生活を自然の中に移動させて生活するだけのレジャーになってきている。
集客優先から快適性はどんどん向上し、バンガローにさえエアコンが付いていたりする。
とはいえ、標高の低い蒸し暑い場所では正直有り難い。
キャンプで最も耐えがたいのは「夜の暑さ」で、
高校時代、真夏に海岸のテントで寝たことが信じられない。
また、キャンプ場で出るゴミの量も半端ではなく、多摩川のバーベキューを彷彿とさせる。
一週間のキャンプ旅でゴミを持ち帰れといわれても困ってしまうが、
「捨てて良し」となると盛大に捨てていくのが人間というものか。
東京近郊とはいえ深い谷間のキャンプ場で火を見つつ、わが家で出したゴミを見つつ、
古い頭でため息をつくのだった。

予約した二日が終わった日、自然の中でのこのお祭状態から逃れるべく移動することに。
私は持ってきたガイドブックで探していると、お母さんたちはスマホでもって
写真画像とともに料金など詳細なデータをあっという間に検索する。
場所探しに20年超の経験もスマホに完敗である。
山一つを超えた中津川流域にもキャンプ場は多い。
ふつう、「石」「火」はたやすくとも「水」が難しい。
「水」とは「泳ぎ」であり、水遊び可能な涼しい場所(高原)は意外に少ないのである。
それにより、泳げる川付近にはキャンプ場が集中する。

中津川渓谷キャンプ場は元の場所から10分ほど移動しただけだったけれど、
こちらはうちを含め、客はわずか3家族だけだった。
おかげでのんびりできたが、管理のおじさんは昨夜の近所のキャンプ場の混雑ぶりを聞いて
40年目を迎えたわがキャンプ場の閑古鳥にどうしたものかと悩みは尽きないようだった。
写真はオーナーのおじさんデザインのレトロなバンガロー。(場内すべて異なるデザイン!)
20130823-5


さて、今年は子ども同士遊び仲間いるせいで、いつもより画を描く時間を多くとれた。
一年ぶりに持つ水彩の筆は少々戸惑いながら描く。
20130823-1_川の石の写生1

うまくゆかず二枚目はコンテ鉛筆で素描、
20130823-2_川の石の写生2

三枚目はカラーコンテでどれも川の岩を写生した。※画はすべてSM
20130823-3_川の石の写生3

描いている間、まわりを三匹のカワトンボがずっと舞っていた。
帰って調べてみたらトンボは「ミヤマトンボ」らしく、全国の比較的清流にいるもので
カワトンボでは日本では最も大きい種だ。
ちなみにトンボは一頭二頭と数えるらしいけど、実は昆虫すべて〜頭と数えるものらしい。
オスは尾というか、腹部が青く金属色をしていて美しいのだけれど雌は褐色である。
三頭はとても仲がいいのでつがいかなと思っていたが、いじらしくも皆オスなのだった。
動物の世界は人間以外、みなオスの方が美しい(はず)。
その色と飛ぶ姿、石に止まる姿の美しさに見とれ、これも写生した。
最初コンテで形をとって彩色していたが間に合わなくなり、
あとは筆だけで直接写生した。
自然が生み出す色・かたちはなんと美しいものか。
20130823-4_カワトンボの写生
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Tag:Landscape Paysage 風景画

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