懐かしい落第生、その後

 06, 2011 19:40
年末から年明けにまたがる仕事が入ったため、
ちょっと筆を手に取れない日が続いている。
ちなみに元日にアップした富士山は、
山中湖に近い「紅富士の湯」の駐車場から大晦日に見たものだ。
ここの露天から見る富士は最高で、天気さえ良ければ
銭湯の壁絵をさながら実写で見るような眺めを楽しむことができる。
泉質はともかく、関東随一の美景露天風呂だと思う。

ところで正月、賀状に目を通すと、
懐かしい面々の近況が少しは知れて嬉しい。
・・・・
20代、私と同じように長期にわたって浪人していた三羽がらすのうち、
私以外は周りに遅れながらも立派に大学を卒業して
社会人として別の仕事をしながらも絵(日本画)を描き続けている。
その精進をずっと尊敬し、陰ながら応援していた。
ひとりは時々ではあるが、日展での輝かしい活躍を聞いていた。
もう一人は年賀状のやりとりだけは続けていたが
20年近く会っておらず、その後どうしていたのか
家業を継いで印刷会社を経営していたことだけは聞いていたが
画業の方はまったくわからなかった。
その友人が想像以上の活躍をしてたことがわかって
今年の正月はとても嬉しかった。

自分の口から話すのをはばかられたのか、
大学の卒制は市長賞を受け、翌年は京都府の買い上げとなり、
その後日展では2回の特選と、近年は無鑑査にまでなったという。
公募展への意見はさまざまあるだろうが、
すばらしい実績を積んでいると思う。
これがあの落第続きの同級生の今の姿だと思うと感無量だ。
今、よちよちと描きはじめた自分にはまぶしすぎる活躍だが
喜びとなり、励みとなることもまた、確かだ。

しかし、今の日本画というのは
素人の私などが想像するものとは
かなり違ったものとなっているようだ。
画材はともかく、完成作品は一見油彩画と見間違えるほどだ。
油彩でなくともアクリル画くらいにしか見えないのだ。
清方や狩野派なんてものを想像していたら笑われてしまうに違いない。
時代の先端を行く職業なんていうのはこんなもので
絵描きの世界から見れば逆に博物館行きの頭なのだろう。
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