〝Freewheelin'〟Bob Dylan

 11, 2014 16:37
Freewheelin' Poster

友人の家に食事に招かれ、帰りにおみやげでボブ・ディランのポスターをもらった。
このポスターの写真は、ディラン2枚目の「The Freewheelin' Bob Dylan」
ジャケット写真を用いたものだ。
この写真に文字を小さく入れただけの何の変哲もないフリーホイーリンのジャケットは、
ジャズやロックなどの優れたアルバムジャケットデザインの中でも、私が最も好きなものだ。
それを知っていて、古い友人はプレゼントしてくれたのだと思う。
これはほんとうにうれしい。ありがとう!


ディランの名前を初めて聞いたのが小学5年の時、
仲のよかった同級生のお母さんが彼のファンだった。
その曲を初めて聴いたのが中学生の時。
私の高校までの洋楽遍歴を並べると、
「映画サントラ」→「エルビス」→「ビートルズ」→「ディラン」→「ディープパープル」
→「JAZZ」 それからはもっぱら邦楽へ、矢沢永吉などなんでも聴いて今に至る。
難しいものは聴いていない。
当時は曲を聴こうにもレンタル店などないから3000円近くもするレコードを買うか
持っている友人に借りるしかない。
聴く範囲は簡単には広がりようがないのである。
今40代以上の世代にとって、自分がこれまで聴いてきた音楽はすべて
iPodひとつの中にすべて納まってしまうというのが、一般的な音楽歴ではないだろうか。
映画だって、TVの吹き替えを見るか、劇場へ足を運ぶしかない。
レコードをバンバン買えるリッチな友人を持つか、映画館を親戚に持つ友人がいればラッキーだ。
私は後者の友人に恵まれた。
しかもこのポスターをもらったのは、その友人からであり、例のボリウッドマンである。
ちなみに彼はディランのかなりコアなファンだ。
86年の来日の時にはこれがなぜか最後になると思い、大阪と東京のすべての公演に彼は行った。
以後、予想は外れて数年に一度来日し、
94年には故郷奈良でも歌うというサービスぶりだ。

中学三年のとき、FMで2週間だったか毎週だったか、
ディランのすべての曲(当時は「欲望」まで)をオンエアするという企画があった。
夜中1時過ぎからの放送を高校受験の直前にもかかわらず、眠い目をこすりながら録音した。
これも今のようにタイム予約録音などできないし、
録音するカセットテープは放送途中に一度裏返さなくてはならない。
曲目もナレーションを聞きながら手書きでメモをとらねばならず、
放送が終わる3時近くまでずっと起きていなくてはならないのは、
その夜はもちろん、翌日の授業中に襲ってくる睡魔と戦う、苦行に近かった。
だからといってコアなファンかというと、
ディランに関する本は一冊も読んでいないので関連知識は無に等しく、
「欲望」以降はほとんど聴いていない。
フリーホイーリンのジャケットに関しても、詳しいことは何も知らなかったのだ。

Wikipediaによると、隣の女性はてっきりジョーン・バエズかと思っていたら、
1963年当時の恋人、スーズ・ロトロなのだそうだ。
あまりに簡単にわかったことに驚く。
これでは近いうちに紙の百科事典は無くなるだろう。
CBSの専属カメラマンのドン・ハンスタインは1963年、
ふたりが住む安アパート近くでこの写真を撮った。
ネットにはさまざまな別カットがアップされている。
はじめて気がついたのだけれど、地面には雪が残っている。
どうりで寒そうにしているはずだ。
コートをあえて着せなかったのは、前作のジャケット写真とダブるからだったのか。
(そのデビュー盤ジャケットに写っているディランは相当に田舎くさい。)

昔の恋人とともに仲良く写っている50年前の写真、
ディラン本人はこれを見て今、どう思うのだろうか。
スーズ・ロトロは17歳でディランと出会い、写真は20歳の時のものである。
晩年ブッシュと共和党を批判し、2011年に亡くなったそうだ。
Freewheelin' アルバムジャケット
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