ねむけまなこで角を見る

 04, 2014 20:26
toy soldier
こんなに大事なことが聞く耳持たない彼らだけで、
こんなに早く、簡単に決まってしまうとは、ほんとうに怖くなってくる。

「政府は憲法解釈の変更を決定した」とはまるでマンガのような台詞だ。
彼らがよくいうところの「丁寧に説明する」とはいつも、「うんと言わせる」ことだ。
時が「今」だったというのも、日本がワールドカップを順当に勝ち進んでいたなら、
今ごろはみながんばれ「日本」のかけ声の中、睡眠不足と熱狂につつまれ、
またとない「ドサクサ」の機会だったからだろう。

半藤一利さんの昭和史を読んでいると思う。
今の首相は自分のおじいさんがやろうとしていたことをやろうとしてるだけじゃないかと。
岸家の宿願を果たすためには、論理は破綻していても、なりふりかまわずの猛進である。
自分にYesの声しか聞かず、権力も持っているんだからもう誰にも止められないかもなぁ、
とため息が出る。
追い風に乗って、原発にもこれから順次火が入るのだろう。

ラジオからは次の段階、徴兵制についての話が流れてきた。
首相らを支持する立場の人には何を言ってもどうにもならず、これもまた賛成するのだろう。
ラジオでは今のハイテク戦争に、素人が連れて行かれても何の役に立たないから、
徴兵制はありえないと楽観論を言っていたが
イラクにいた米兵はみなITのスペシャリストだったろうか。
当時ニュースで民家の壁伝いに走り回っていた兵隊の映像をよく見た。
あの兵隊の多くは貧困層の若者だったと聞く。
彼らがいる限り、アメリカに徴兵制はいらない。
ここには経済的な徴兵制が成り立っている。
この点で同様に、日本に徴兵制は今のままだったら採用されないだろうと思う。
今もし年齢を問わず簡単に職業軍人になれるなら、そしてより景気が悪くなったなら、
食べるために兵役に就かざるを得ないひとはたくさんいるからだ。
おぞましいが今の人材派遣会社は有事の際、そこに大きな市場を作っていく気がする。
セガレを含む顔見知りの子どもたちが将来戦場に送られる図など、
考えただけでも卒倒しそうだ。

さらにその先を想像してみる。
戦場でのノウハウを身につけた彼らはいずれ、一般社会に戻ってくる。
彼らは皆が皆、高い志を持って志願するわけではないだろう。
将来そんな社会が訪れたとき、思いもよらなかった世の中になるかもしれない。
徴兵制を是とする先鋒、元都知事も大阪の市長も、彼らは兵役を受けたことがない。
すべては空想の中で育った、いわば彼らの小説である。

周りを恐れて銃を手にする前に、国土が狭くて、若者が少なく、原発だらけのこの国を、
まずよく見ておいた方がいいんじゃないかと私は思う。
いつかここに書いた「リノセロス」という怪物をめぐるをまた思い出した。
耳元で「あぶないぞ」とささやかれているうち自分の頭に角が生えてくる。
今国を自由に動かしている面々にはすでに、角が生えているように見える。
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