無関心は「ボス」をつくる

 05, 2014 02:14
すすき

思いもかけない選挙が今月行われる。
テレビやラジオでは「誰も今必要としていない」といわれるが、本当だろうか。
問いたいことは山ほどある。
あるが、それはどうも問われていないようだ。
お金がないから「増税やむなし」と聞いていたはずだけれど、
この選挙におよそ650億円ほどの税金が使われるのだという。
「あの金があれば何が買えるか」、これほど不毛な想像もないけれど
馬鹿らしいが、つい考えてしまう。
先の大震災の県外避難者はまだ5万人以上。
選挙費用を避難者に割り当てれば、
少なくともその約一割がふるさとに自分の家を持つことができるんじゃないか。
先日の長野の地震で倒れた家、全部立て直しておつりが来るはずだ。
そんなことを考えてしまう。

あきれ果てて「選挙に行かない」と言っている人が多いと、ラジオで言っていた。
本当だろうか。
何度も言うけれど、問いたいことは山ほどある。
新聞が「行かない」と書いていれば「行かないのか」とも思うけれど、
新聞が言っているから「それは信じられない」、という気もまたする。

最近読み始めた野見山暁治さんの「アトリエ日記」、やっぱり面白い。
誰かのピンチヒッターで書くことになった、日経新聞の「私の履歴書」。
書いているときに編集者の人から、
中川一政の履歴書である「腹の虫」を貸してくれたので読む、とある。
野見山さんの履歴書は「いつも今日」というタイトルで単行本化されいて、
これもめっぽう面白い本だった。
その野見山さんが中川画伯の「腹の虫」を、「おそろしくうまい」という。
私はそれも読んでいて、確かに面白かったという印象は残っているが、
はて、何がおもしろかったのか、すっかり忘れてしまっている。
私の今の読書は、時間のみつぶして全く身についていないようだ。
忘れるのはいつものことなので、気になった言葉を書き留めている小さなノートを開いて、
「腹の虫」のページを探した。
開いたところのちかくに、これは忘れはしない丸山真男の言葉が目にとまる。

政治に対して無関心、嫌悪の支配するところでは
民主政治の実質が否定され、
政治家は独裁化し、ボス化する

ここで言っている「ボス」とは「リーダー」ではない。
ボスをつくってはいけない。
しかし、代わりになるリーダーが見あたらないのも、またいつもの選挙風景だ。
とりあえずはボス以外の誰か、自分にはそれも選択肢と意思表示のうちだ。
話がそれてしまった。
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