代々木の古い界隈

 22, 2014 12:16
代々木界隈(ペン、色鉛筆)

週末、TVをつけたら「ぶらり途中下車の旅」が年末の特番をやっていて、
関東圏から離れて京都を歩いていた。
ふだんはあまり見ないその番組をぼんやり見ていたら、見覚えのある場所が映った。
以前一度だけ描いた、「なんでTVでこんなところを歩くかな」と思うような
半ばシャッターを下ろした店が連なる、狭くて古い商店街だ。
案の定、番組では商店街を素通りで、抜けたところはまさに私が描いた場所に出た。
映った映像ではそこの一角は工事中になっていて、はやくも景色は変わりつつあるようだった。
懐かしい場所が一転、残念な気持になってしまった。

午後から、年内一杯で閉廊の決まっている三鷹のギャラリーオークへ、
のまどさんの新作含む、グループ展を拝見しに出かける。
閉廊を惜しむ20代から(おそらく)70代の作家さん達が手弁当でこの日を盛り上げた。
この作品展の企画をしたのはまだ学生の作家さんだ。
幅広い年齢層の作家さん達がテーブルを囲んでオーナーTさんの20年間の労をねぎらう風景に、
このギャラリーが彼らにどういう存在であったかが伺える。
私もいつか個展をするならぜひここで、と密かに思っていたのに残念だ。
ただ、残念に思っていてはいてもそれがいつになるのか、
今は見当もつかない無責任な願望だ。

のまどさんの作品は、思いがけず以前の作品と新作と、2点の展示があった。
新作はのまどさん2年半の空白を感じさせない重厚な風景画で、
Blogの画像よりずっと素晴らしい作品だった。
もう一方の旧作(個人蔵)はのまどさんにしては稀少な、瀬戸内の日本の風景だ。
こちらの作品も素晴らしい。
少しずつ変化してこられたからあまり気がつかなかったが、
作風は結構変化していて、どちらにも大きな魅力がある。


昨日は雨で一日中外へ出られなかったので、今日はどこかで少し描いて帰りたい。
ひさしぶりの三鷹を少し歩いてみたがピンとくるところがない。
それで山手線代々木駅でぶらり途中下車して、二月に一度描いたことのある、
今度は雪のない古い住宅街を描くことにした。
ここは以前と変わっていない、まるで昭和30年代の街並みセットのような一角だ。
しかしいつまでこの絶滅危惧のレッドポイントが残っているだろうか。
このアングルから見るにはちょうどいいところにベンチがある、
が、近所では誰もが知っている喫煙スペースらしく、
入れ替わりひっきりなしにスモーカーがやってきて、四六時中煙いのには閉口した。

着彩をとりあえず終えた頃、
目の前の映画セットのような家屋にも灯りがともった。
人の生活がそこにあることがわかって、少しほっとした。
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Tag:Landscape Paysage 風景画

COMMENT 2

Thu
2014.12.25
01:37

タブロウ #3h4yWL0g

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のまどさん、こんばんは。
のまどさんにしっかり見ていただいて、恐縮です。
やっとのまどさんの新作を、
しかも間近で見ることができたのは、年末のサプライズでした。
これから徐々に制作を増やしていかれるとのこと、
日本から応援しています。
日々の骨董のお仕事も、安全無事で続けられるよう、祈っています。

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Wed
2014.12.24
02:23

のまど #Ufx3x5dU

URL

タブロウさん、こんにちは。

今回は有難うございました。
私の方ももタブロウさんに絵を見て頂いて嬉しく感じております。
これを機に新たな制作に向けて少しずつ歩んで行こうと思っています。

代々木の雪の絵ははっきりと記憶にあります。
東京の中心にこんなしみじみとした昭和が残っているんですねェ。

タブロウさんの油彩もパステルも特有の情緒を感じます。
ペン画も愉しみにしております。

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