Uさんを訪ねて。

 20, 2015 02:18
先週は師のUさん宅へ新年の挨拶に出かけた。
昨年の夏はUさんの体調が優れず、その日が一年ぶりの訪問となった。
元気な顔を見ることができてなにより。
私は最初に会ったときのUさんの年齢になり、Uさんはさらに20の歳を加えた。
マンションの隣には別のマンションが建築中で、
6階の部屋の窓一杯にクレーンが斜めに横切っている、シュールな景色となっていた。
室内に目を移すと、例の壁ギャラリーには切り抜きが一枚だけ増えていた。
最近良いものを見ないという。

切り抜き20150119

いろんな話をした。
どんな話題にも深く納得がいき、
会わなかった一年の間についた垢や汚れを洗い落とした気分になる。
ところで、と前置きして
話題は年末に見たTV番組、鑑定団に出た一枚の画の話に移った。
依頼人の若い姉妹がお袋さんから引き継いだ、
日本人なら聞けば知らぬ人のない高名な女流画家の作品という画だった。
お二人は「高額ならば処分してお金にしたい」という、率直な希望をもっての依頼だったが
一見してまずい作品で、依頼人の若い姉妹の人には悪いけれど、偽物だろうと見ていた。
ところが、「間違いなく本物です」という鑑定に、こちらが仰天した。
最近はほとんど見ていなかったこの番組、Uさんは毎回見ているので、
もしや記憶にあるのではと思って話を振ってみたら、よく覚えているという。
やはり「まずい」作品だったのにシロ鑑定が出たので覚えているとのことだった。
もし真筆ならば、出来の悪い真筆ということで、
あんなに立派な画家も時にはあれほどまずい作品も作るのだということになる。
ほんとうだろうか。
私は、画家はやはりあの作品を描かなかったのだと思いたい。

ところで、そういう話のあとではとても気が引けるのだけれど、
次は持参した私自身の作品を「鑑定」してもらう番になった。
昨年の主に前半に描いた油彩の風景画はちょっとどうにもよくなかった。
自分でもそれはわかっていたけれど、それで秋の終わり頃からはじめたのがペン画だった。
こちらは、なかなかいいということだった。
でもペンのデッサンはどんなに描いてもやはり習作でしかない。
これをいかにタブローへ活かすかが今年の課題になりそうだ。
人物作品はたった2枚ながら文句なくいいということだったが、
人を描きたいのは山々なものの、こちらはモデルがいないと描けない。
仕方がないから川べりに生えている木をモデルにしている。
次にここへやってくるのは6月頃か。
それまでに少しは前へ進んだ画を持ってこないといけない。
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Tag:Landscape Paysage 風景画

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