「新聞」

 07, 2015 01:07
新聞(ペン、色鉛筆)
父の体調が落ち着き、新しい仕事も入ってきたので
退院を前にして私は帰京した。
帰るまでの時間に、新聞を読んでいる父をスケッチする。

まだ勤めていた頃、父は、朝トーストをワシワシ食べながらインスタントコーヒーを飲み、
テーブルに広げた新聞に目を落としていた。
そしてTV番組のページを切り離し、残りの新聞を手にして仕事に出かけた。
私たちが必要なのは、TV番組欄だけだったからだ。

入院からこの日まで、父宅に配達されてきた新聞を、さらに私が病室の父に配達してきた。
私の帰京と共にそれができなくなり、父がとっている新聞は配達を止めてもらった。
あとで父に聞いたら、その新聞屋さんは私が高校に入ったとき、
初めて配達のバイトをした店であることがわかった。
相撲部出身だった頑丈な親父さんは今も元気だろうか。
在日二世である親父さんのこれまでの暮らしの大変さを、よく聞かされた。
3ヶ月で辞めてしまった私のことなど覚えてはいないだろうが、懐かしい。
すでに経営は世代交代しているに違いないが、たしか兄妹がいたはずだ。
電話の明るい女性の声は、あの小さかった娘さんだろうか。

今朝電話があって、父は無事退院した。
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