「干潮」

 15, 2015 01:38
干潮(F6、オイルパステル)

久々に多摩川(河口)へやってきた。
久々にオイルパステルを使ってみた。
先日ソフトパステルを野外で使ってみたところ、
下に落とすと粉々に砕けてしまうし、
少し暗くなると粉にまみれてスティックの色がわからなくなったりする。
オイルパステルは落としても砕け散ることはなく、汚れも比較的少ない。
完成後フィキサチーフをかけた時の変色の心配もない。
今回久しぶりにケースを引っ張り出して出かけた。
私にとっては最初になじんだ画材だから楽に使えると思っていたら、
これはこれで、今使うと少々やっかいだった。
影の最も暗い部分が暗くならず、混色もしづらい。
もっと大きい紙に描くべきなんだろうけれど、
しっかり色を置こうとすると、着色に意外に時間がかかる。
構図はもう少し引いたほうがよかったようだ。

このあたりには釣り船や屋形船の桟橋が何本も川に突き出ているものの浅瀬で、
海が近いこともあって干潮時には、河の真ん中あたりに干潟が現れる。
モノトーンに近い風景の中、ひときわ映える白い中型の鳥、
コサギがそこでえさをつつく姿がここからも見られた。
目の前の船着き場の川底も顔を出し、ここにもエサを求めてさぎが何羽も歩き回っていた。
そこに係留してある船は、水の引いた川底の上で動けなくなっている。

描いているところから50mほど後ろを走っている道路には、
かつて川の氾濫から町を守っていた煉瓦作りの堤防が、今も部分的に残っている。
役目はとっくに終えているものの、文化財扱いで残されているのだ。
2010年に、この程度の堤防では震災の津波には何の役にも立たないことがわかってみると
かつてこれを頼りにしていたということが、かえって恐ろしく思える。

付近は今も、下町の住宅密集地が広がっている。
立派になった堤防の上の道には、自転車、散歩、ジョギングをする人がひっきりなしに通る。
河川敷のサッカーグランドには、うちのセガレも毎週のように出かけたものだ。
今日、桜が残りの花びらを降り散らしているところを自転車で走り抜けてきた。
ここのところ続いている寒さも少し和らぎ、とても気持ちがよかった。
このように平穏な風景が、
2009年まで東北の被災地でもごくありふれた風景だったのだろうと思うと、
今目の前にあるこの風景も、あるいは幻かもしれないと思える。
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COMMENT 2

Thu
2015.04.16
20:17

タブロウ #3h4yWL0g

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のまどさん、こんばんは。
こちらはたしかに寒暖の差が大きくて、風邪をひいている人が多いようです。
私は仕事場へ、毎朝1時間ほど歩いて通っているせいか、かぜはほとんどひかなくなりました。
陽を浴びているせいではないかと思っています。
ただ、花粉症の症状がよく似ているのでこちらは困ったものです。

骨董市は夜明け前に出かけないとならないので、睡眠不足が影響しているのかもしれませんね。
どうぞお大事に。なさってください。
でもひょっとしたら、花粉症も影響があるかもしれませんよ。
私など、マスク無しで一日外を歩けば寝込んでしまうでしょうから。

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Thu
2015.04.16
06:30

ノマド #Ufx3x5dU

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こんにちは。
東京にも、こんな鄙びた処が在るんですね。
潮風に晒された雰囲気が好いですねぇ。。
モニター越しに潮の香りまで伝わって来ます。

東京の知人と長電話しました、そちらも寒暖の差が激しそうですね。
私は骨董市巡りで疲れたせいか、すっかり風邪をひいてしまいました。。

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