釣具屋

 21, 2015 01:04
多摩川の釣具屋
(オイルパステル)
ここのそばを自転車や徒歩、車で通るたび、
そのうち描こうと思っていた多摩川沿いの古い釣具屋。
手持ちぶさたなオヤジ一人の夏休みにチャリでやってきた。
店構えは右のジュース屋と左の釣り具屋の二軒続きに見えるが、
中は奥でつながっている一軒の店だ。
釣具屋といっても子供向けの虫取り網、駄玩具、文房具なども雑多に売っている
駄菓子屋のような愛らしい店だ。
50年前のコンビニエンスストアといったところか。
店の稼ぎ頭は、店頭に並ぶ二台の自動販売機だ。
真夏日続くこの季節、通行人が次々にお茶なんかを買っては立ち飲みしてゆく。
いずれこの店も、気がついたらコンビニに変っているような日が来るのだろう。
町の風情を消し去る時の流れが、少しでも遅くなることを願ってしまう。

昼頃から夕方は6時過ぎには閉まってしまうので、ここの営業時間は短い。
廃業していると思っている人も多いが現在も営業中だ。
店の前が交通量の多いバス通りの交差点なので、正面はガード柵に遮られている。
魅力には欠けるけれども、スケッチブックを広げられるのはこの画の角度くらいのようだ。
背後に神社の木立があるので、トタン葺きの古い家屋でもそれほど暑くならないのだろう。
売っているおばさんの表情や、商品の青い〝びく〟も涼しげだ。
トタン屋根の上に木漏れ日がこぼれると、風景はひととき、輝く。
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Tag:Landscape Paysage 風景画

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