「直江津」

 18, 2015 02:56
直江津の浜
(オイルパステル)
上越から海側へ向かうと、直江津に出る。
ここは以前に歩いて通り過ぎただけなのに、自分には忘れられない町になっていた。
その時はじめて訪れたにもかかわらず、古い港町はやさしく、懐かしく、
先を急ぐ旅だったのが悔やまれた。
駅に通じる国道はカーブしながらほんの少し上りのスロープになっている。
道の両側は板張りの商店がずっと続き、その一軒で笹団子を立ち食いしたことが思い出される。
28年振りに訪れた街並みは、歯抜けのように新しい建物が入り込んでいたが
それでもしっとりとした古い港町のたたずまいは色濃く残っている。
人通りは高田同様、ここも少ない。

海へ出た。
美しい砂浜は港で断ち切られているものの、新潟からずっと続いているのだろう。
「ビーチ」というよりは「浜」がふさわしいここは、よく晴れているのに人影がまばらで、
先日まで猛暑と言われた夏が遠い過去のようだ。
(坂口)安吾の少年の日の思い出をうずめたはずの砂浜には今、防砂柵が陰を落としている。
今回もゆっくり歩き回れるほど時間に余裕があるわけではなく、
また「いつかゆっくりやってこよう」と思って通り過ぎることになった。
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Tag:Landscape Paysage 風景画

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