いい人、山本昌投手の引退

 01, 2015 02:15
山本昌投手(写真は時事通信社

プロ野球中日ドラゴンズの山本昌さんという投手が引退した。
現役生活は32年にわたり、しかも投手というからすごい。
私とそれほど変わらぬ年齢で、とりあえず今も現役なのである。
と言っていながら野球はほとんど見ないのだけれど、
まったくうかつなことに私は、引退したその日にこの人のファンになった。
しかしこの人の感じの良さはどうだろう。
引退の言葉は「世界でいちばん幸せな野球人生だった」という。
こんなにごつい体格の人なのに、趣味がラジコンとクワガタムシの飼育というのが面白い。
こういう人は孤独が平気で、
ひとりでコツコツ何かを積み上げていける人なのだと思う。
以前TVの取材時にもひたむきでかつ、穏やかな人柄がよく伝わってきていた。
写真だけでなく、声を聞いてみるとなおさらそう思う。
テレビでこんな良い人相の人を見るのは本当に珍しい。
こんなことを思うのはつまり、日本人の中からこういう表情が、
見られなくなっているということなのかも知れない。
テレビの向こうから風が吹いてくるようなさわやかさだった。
翻って、先日まで国会のお城からの中継で見せられた何百もの悪相。
世も末かと、まるで別の人種を見ていたような気さえする。

人は外見ではないと言うけれど、そんなことはない。
よく見れば、あるいは一目で嫌な部分がはっきり見えてくることもある。
肖像なんかを描いていると、
街中やTVでいろんな顔を見ればなおさらそういうのが目について、
ときどき嫌になってくることがある。
逆に、映画などで役者が演じる人相の悪い悪役、
これがあとで思い出してちっとも悪相には思えない。
役者本人は悪人をひたむきに演じているのであり、
それは悪相にはなり得ないのだろう。

ところでこの山本昌投手、
私が学生時代にバイトした中華料理屋のおっちゃんにどこか似ているのだ。
そういうわけで、なんか他人に思えないのである。
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