柿の木と洋館のある路地

 06, 2016 02:16
路地の洋館
(ペン、色鉛筆)
父の住まい、高齢には手強い場所の掃除を済ませて、午後からまた奈良へ出かける。
奈良への写生時には恒例となった、田川のカレーライスのランチ。
ここのマスター夫妻も高齢だが、健康そうな様子を見て他人ながらほっとする。
今年カウンターで手伝いをしているのは、お孫さんのようだ。
この日は炊飯器の具合が悪くて、
私の次に入ってきた客にはもうカレーが出せないからと断っていた。
喫茶店なのにカレー以外を注文する客がいない。
さらにカレーができないからとお客を入口で断っている店の人もなんだかおかしい。
私は一歩違いで運良くカレーにありつけた。
年に一度のことだから、その差は大きい
食後、客を送り出す「おおきに、ありがとうございました。来年もどうぞよろしく」
の声が来年も聞けることを願って、旧市内へと歩き出す。

店を出て西へ向かって歩いているうち、また昨年描いた町内まで来てしまう。
そして今度はその時腰を下ろした場所に向かって構図を探る。
草取りをしていた住人の女性にことわってそこから描かせてもらう。
板塀に挟まれた路地と、奥に見える木造の洋館の対比が懐かしげだ。
路地入り口の石造りの門柱はやけに立派で、いったい何のためにあるのだろうか。
もう正月だというのにこのあたりは柿がまだ枝に付いた家が多い。
左の家はとくに多く、鈴なりの木を見れば正月とは思えない景色だ。
鳥も食べないのはつまり渋柿ということなのだろう。
東京の市街地では夏みかん(冬にたくさんなる)をよく見かけるのに比べ、
奈良では柿が本当に多い。
ところがうちもそうだけれど、最近の子供は柿をあまり喜ばない。
そのうち、とくに都市部のスーパーには柿が並ばなくなるのではないかと思う。
しかし奈良に限らず、日本らしい風景にはやはり柿がよく似合う。
画材を何にするか少し迷って、昨年と同じくペンを手にした。
描いていて何人もの近隣の人に声をかけられ、関西に帰ってきたなぁと実感する。
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Tag:Landscape Paysage 風景画

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