窓から見える夕景
(オイルパステル)
父は団地に住んでいる。
そこのベランダから見える風景がなかなかよくて、
右に生駒山へ沈む夕陽が、左に三笠山から昇る朝日が見られる。
朝日は出たとたん、まぶしくて正視できなくなる。
こちらは夕陽を受ける奈良方向の空。
若草山含む三笠山はもう少し左側になる。
明日は帰京するという日の夕空は、見ほれるほどの茜色に染まった。
その空の下には昨年描いた教会と、今は使われなくなった給水塔が見える。
この夕空を見ていて、東京へ来てほんとうに良かったのだろうかと考える。
しかし当時は、ここを離れなければ一歩も前へ進むことができなかったのだ。
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