ショーウインドウ

 31, 2016 03:28
ショーウインドー
(ガッシュ)

先週TVは「パリ以来、またテロ事件が起こりました」とくり返しアナウンス、
まるでそれ以外のテロはなかったかのようだ。
欧米人が被害に遭うと世界規模の報道になり、事件になる。
トルコやジャカルタ、アフリカでも同様の事件は起こったのであり、
その少し前にはタイや、とくにケニアではパリより多くの、
しかも大学生が犠牲になっている。
アフリカ以外は同じアジア人であり、日本にはフランス人やベルギー人より
はるかに多くの在日トルコ人やインドネシア人がいるはずだ。
日本は、パリやベルギーには「連帯する」と
よくわからないことを言っていかにも親しい仲間のように言うけれど、
それよりずっと近くの国に対しては、ずいぶんあっさりしたものだった気がする。
これらの隣人は、震災の時には多くの支援をしてくれた国々である。

以前、九州のある絵描きさんのBlogを読んでいて、こんな話が書いてあった。
江戸時代末期の話でずいぶん昔のことだ。
過酷な年貢の取り立てに凶作が重なり、
直訴を持って一揆を企てた人物が捕らえられた。
ただ一人で罪を負い、彼が刑場へ向かった時のこと、
引っ張って行く役人達が途中の峠の茶屋で休憩を入れた。
茶屋を営む老夫婦がかごの中の人物について先の一揆の指導者だと知ると、
役人が止めるのも聞かずに彼に一杯の茶を飲ませた。
囚われの人物は心から感謝し、この茶のことは決して忘れず、
恩に報いるよう子孫に伝えると言って刑場へ向かい、そこの露と消えたのである。

時は流れて、その茶屋は山を下り、
その子孫が福岡市内でたばこ屋を営んでいるという。
そして、新米の出る頃、あの籠の中の人物のやはり子孫から
一俵の米俵が今も店先に必ず届けられるとのことだ。
その間百数十年、一度も途切れたことはないという。
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Tag:Landscape Paysage 風景画

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