ザクロの実を求めて

 05, 2010 12:41
ザクロ
ザクロの実は秋になると比類のない美しい赤に染まる。
色に加え、表皮の革製品を思わせるつやもまた見事だ。
仕事場への通勤途中にはそのザクロがみごとに実る民家がある。
その実りの季節が訪れ、10月に入ってみるみる色づいていった。
マンゴー(赤い実のほう)をこの夏、描き損なっていたので
このザクロを見つけた時はまったく胸が躍った。
ゴーギャンを思わせる野性味のある実の赤さは
日本ではほかに見あたらないものだと思う。
実は国産のザクロは市場に全く流通していないそうで
スーパーなどで売っているのはすべて輸入品だ。
(輸入品は実が割れず、国産は熟すと実が割れて
 商品になりにくいからだと思われる。)
それを知ると、ますますこの赤い実を描きたくて、
まるでドロボーのような目つきで毎日実が熟すのを線路脇から
今か今かと眺めていていたのだ。
そして今朝、とうとう「機は熟した!」と、その見知らぬ家の呼び鈴を押し
「厚かましいお願いですが・・・」と、切り出した。
いただきたい事情を説明すると、
そこの奥さんは嫌な顔ひとつせずに高枝ばさみまで持ち出してくれて、
高い所になっていた一番赤い実を易々と採ってくださった。
持参した金切りばさみは出番がなかったが、自分のような他人にも分け隔てのない
そのご婦人の親切には感動した。
ザクロはいろいろな画家、彫刻家がモチーフにしていて
そのことについてはまた日を改めて少し書いておきたいことがある。
ともあれ今週末、とうとうこのザクロを描ける。
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