2つの番組(日本の原発作業員と保安院の実像)

 28, 2011 13:19

チェルノブイリ原発事故について、人や環境に及ぼす影響を調べている
ロシアの科学者アレクセイ・ヤブロコフ博士が福島原発事故について
強い懸念を表明する記事(3月25日西日本新聞)

「日本政府は、国民に対し放射能被害を過小評価している。
「健康に直ちに影響はない」という言い方はおかしい」と発言。

欧米人がなぜ、この事故をあれほど恐れるかが少しわかる。(29日加筆)


東北の人たちによって日本人の民度の高さを
そしてすでに東北道を6日で開通させた道路の復興技術の高さを
世界で賞賛され、尊敬された。

まだ事故の行方はまったくわからないが、今後世界中の人の
エネルギーへの接し方も大きく変わるだろう。
火力にも原子力にも頼らない、まったく新しい技術をこの日本で
それも東芝や日立、三菱といった(原発メーカーではない)大手企業以外の
聞いたこともない日本の企業が開発して
世界をリードしてくれれば、日本はもちろん、世界中が幸せになれる。
そうあって欲しい。

今、日本の命綱を握って原発の復旧作業にあたっておられる人たち、
先日は高濃度の放射性物質がとけ込んだ水に浸かって作業をしていて被ばくするという
信じられない被ばく事故が起こった
被ばくしたのは下請け会社の社員だという。
地下にたまった水の放射能があまりに高いので作業を中断していると伝えていたが、
今日故障した冷却ポンプの交換に作業を再開したらしい。
これも東電がする、できる作業だとは思えず、おそらく下請け会社の作業員の人たちだと思う。
海外では現場に残る(東電の)50人を英雄だと伝えている
東電社員も危険な作業にあたっておられるが、
はるかに危険な作業にあたっているのは、詳しく報道されない下請け会社の作業員ではないのか。
しかもその危険度をあまり知らされていないフシがある。(こちらも最新ニュース
就職難の現在、事故後も仕事に就くために必死で作業にあたっている実情
あまりに重い犠牲だ。

こういう人たちの犠牲は今回の事故に始まったことではない。
・・・・
震災に集まった国際救援隊の活躍がTVで報道されないのは
いったい何故なんだろう、と思っていた。
土曜のTVで見てわかった。

カメラはスイス隊とドイツ隊に密着取材していた。
スイスは女性隊長以下10人ほど、独隊はたしか新聞発表で50人近かったはずだ。
やる気満々で日本に降り立った救援隊はさっそく被災地にベースキャンプを設営し、
さあ、やるぞとバスから現場近くに降り立ったところで「待った」がかかった。
原発の事故をその場で知らされた独隊のたくましい隊長はカメラの前で
「今すぐ逃げ出したい」と言い、本国からの帰国命令も手伝って
まったく活動をせぬまま即帰国した。
映画エイリアンのリプリーを彷彿させるスイス隊の女性隊長は
それでも使命感から再度救援活動に出動した。
しかし津波にさらわれた広大な雪降る被災地を前に生存者の発見は不可能に近く
救助犬と隊員の安全のため、二日後帰国を決断した。
このスイス隊の勇気は忘れないだろう。
「原発事故」に対する欧米人の恐怖感は、
何度も事故を繰り返している日本とは比較にならないほど大きい。
事故の知らせを聞いてなお日本に残るというのは、それだけではるかに勇気のいる行動なのである。
他の国の救助隊のことはわからない。
独隊と同様のことは他の国でもあったと思われ、だから報道が少なかったのだ。
しかしそれはまったく無理のない、当たり前のことだと思う。

在日外国人の帰国ラッシュが続いている。
その中で、日本にとどまる人もいる。
「政府の発表は大丈夫だといっている。
日本人は逃げていないのだから、ここにとどまることで日本の役に立ちたい」
聞いていて泣けてくる。
しかし、私が政府ならこう言いたい。
スイス隊も他にまだ救援にあたってくれている救助隊も
そして外国人のボランティア、上のような人たち、
みんな海外へ避難してくれ。
日本の政府を信じなければならない理由はあなたたちにはない。
政府を信じてくれてもしもの事があったら、その友情にどうやってわびるのだ。


原発の復旧作業にあたっていた作業員が被ばくする事故が起きた。
高濃度の放射性物質の溶け込んだ水に浸かって作業をしていたというのだ。
こんな初歩的なミスで事故が起きるとは信じられなかったが
それが「協力会社社員」だという。
つまり下請け会社の作業員だ。

世界の鍛え抜かれた救助隊の猛者さえ聞けばあわてて逃げ出したくなる原発の事故、
その事故の現場でいったいどんな人が日本の生命線を担って作業をしてるのだろうか。
今現場で作業されている方がみんな下の番組で紹介されているような人々だとは言えないが
東電以外の作業員の方の報道は少ない。
これまで危険な作業は下請けの、危険を周知徹底されていない労働者に任されている、
そういう事実を記録した、イギリスで1995年に放送された番組がある。
日本のジャーナリストが制作した関西の原発労働者のドキュメンタリーで
タイトルが日本語なのは、日本では放送を断られた、できなかったから
イギリスへ持ち込んだのかもしれない。
それを見て、 あまりのひどさに戦慄してしまった。
これを見たら電力会社はじめ、原発に関与したメーカー、行政を
誰も決して許す気にはならないだろう。
もちろん実情は関西電力に限らず、全国でも同様のことが行われてきたと思われる。
そしてその電気をただ消費してきた私たちの無知もまた、
罪であったことを恥じ入るのである。(約25分)



また、 プレス発表によく顔を出す原子力保安院という
無表情で作業員の被ばく事故を淡々と読み上げる不気味なメンバーについて、
先日ブログを紹介した中部大学の武田教授が語っている。
教授は持論にさまざま批判もあるが、元旭化成工業ウラン濃縮研究所長であり、
所長時代に原発行政の無責任で徹底した責任回避的体質を目の当たりにしてきた不審が根にあり
他で誰も言わないような保安院、行政への批判を展開していると思われる。
ここで述べているのは「持論」ではなく、自らつきあってきた「体験」だ。
これは関西で放映された番組で、関東ではYouTubeなどネットでしか見ることができない。



都会部で好き放題に消費される電気は
そこから遠く離れた農漁村地方で作られてきた。
今後それに「No」というのは私たちでなければならない。
東京など、都会部選出の議員ばかりになってしまっている今の政府、国は
自分からは決して言い出さないのだ。
地方、社会的弱者の犠牲の上に、東京を中心とする都会の便利な生活がある。
私とその家族の生活もその末端につながっている。
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Tag:東北・関東大地震 東日本大震災

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