放水路の夕景

 06, 2016 02:13
放水路の夕景
(水彩、木炭、カラーコンテ)

このひと月でここに3度通い、4枚の写生をした。
通りがかりの人に、先週の画は完成したのかと聞かれる。
この日は2本先の橋まで場所を移して、
そこから見える橋の手すり(構造名称は「高欄」というそう)まで入れてみた。
前日までの雨のせいか、それとも海に近いから潮のせいか、水かさは増えている。
それでも相変わらず川の水は堀のように止まっている。
川は奥ですぐ暗渠となっていて、その上をJR線がまたいでいる。
この放水路は名無しかと思っていたら、「内川」と立て札が出ていた。
散歩する年配の仲の良さそうな夫婦が、入れ替わり何組も前を通る。
半そでの季節、夕暮れ時の下町の風景だ。
画を描いている私に気がつくと、例外なく立ち止まって川の上の空をしばらく見つめる。

両岸に建つ家が木造板張り家屋だったのは、そんなに遠い昔ではないだろう。
ビルに建て変わっても、このあたりは裏に回れば工場が多い。
当時はその排水はすべてこの川に流されていたのだろう。
ずいぶん汚れていたに違いない。
今も川の上から魚の姿は見えないが、川下には釣り糸を垂れる人の姿が見える。
ひょっとしたら海から上がってくる魚がいるのかもしれない。
この川下のさらに先に、オリンピックのボートコースを
予算の7倍以上かけて作るらしい。
ついでにこの川もきれいにしてくれないか。
予算の1/100も回してもらえれば、
ここで釣った魚は食べられるようになるに違いない。
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