冬晴れの多摩川

 21, 2016 21:12
冬晴れの多摩川(ガッシュ)

久しぶりに多摩川へやってきた。
気温もあたたかで風もなく、暮れ時の水面は鏡のように動かない。
そこに西日を受けて金色に輝く対岸の建物と樹木を映し込んでいる。
輝く川辺は実際に目の前にすると
現実のものとは思えないとてもふしぎな風景だ。

先日サッカーのクラブ世界一決定戦であのレアル マドリードに
手に汗握る善戦をした鹿島アントラーズの試合があまりに印象深い。
もうすっかり昔のことに思えるけど、日本が惨敗したリオ五輪はこの夏だったのだ。
さまざまな競技はもちろんTVで観ながらでも十分楽しかった。
それでもなお五輪を東京へ招致したのはなにより「経済効果」だと、当時うたっていた。
つまり「金になる」と言っているわけで、
不景気だとはいえお国の言葉としてはかなり野暮な言い方だ。
現実には金になるどころか、
どんどんふくれあがるコストに当事者も青くなっている。
そういえば我が国の首相もその頃、海外の演説で「経済、経済、経済」と叫んでいた。
これを聞くと、映画バットマンでジャック・ニコルソン扮するジョーカーが
「Mone! Money! Money!(金をつかめ!)」と叫んだシーンを思い出す。
東京の人はそんな野暮な言い方はしない、
そう思っていたけど、前都知事に辞任を迫ったのはずいぶんせこい金の話だった。
ちなみにその前の知事もこちらはちょっと額が大きい金の問題である。
東京の人がこんなに「金」のことでもめているのは
関西出身の私からすればまったく意外である。
しかし遙かにコストのかかる競技場はあれほど騒がれたのについに変更はされず、
騒いだ世間も意外に静かだ。
これはいったいどういうことなのだろう。

「金」をめぐるかけ声はとうとうカジノを作ろうというところまで来ている。
いったい誰がどんな日本にしたいと思って賭場を開こうとしているのだろう。
五輪でこれだけもめ事が出てきているのに、
カジノの街が出現したときにはどんなことが起こるのだろう。
実際に動き出したら今度こそやめることはできないのだ。
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Tag:Landscape Paysage 風景画

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