LE HAVLE

 30, 2017 01:20
Le Havre
(ペン、インク)

最近、昔見た映画を何本か再見し、そのどれもがよかった。
映画を見るのは好きだけれど、それについて文章を書くのは苦手で難しい。
再見してやはりよかったので、忘れないように書き留めておきたい。
うち一本はアキ・カウリスマキ監督の「ル・アーブルの靴みがき」で
カウリスマキ監督にしては珍しい、明るいハッピーエンドになっている。

舞台となるフランスのル・アーブルに、
仲がいいのか悪いのかわからない移民たちが暮らしている。
ふだんはバラバラに生きている彼らのうち一人の靴みがきの男が
アフリカからの難民の子供をかくまったのをきっかけに一つになり、
その子を母親が住んでいると信じるイギリスへ向けて送り出す、というストーリーである。
シリア難民問題以前の作品だけれど、
移民、難民への風当たりはそれよりもずっと以前から強かったのだとわかる。
この問題について日本は物言える立場にも資格もない。
この監督の映画に出てくる人物はどれもがぶっきらぼう、
ストーリーもぶっきらぼうながら、じんわりとあたたかい。
近所のTSUTAYAではどういうわけかコメディの棚に並んでいるくらいで、
映画はけっして暗くはない(でもコメディでもない)。
監督は日本の小津安二郎監督を非常に尊敬していて、影響も受けていると言っているけれど
小津作品のように虫も殺さぬような善人ばかりが登場する非現実的な世界ではなく、
社会、それも多民族社会に置かれた一人の人間としてのリアリティがある。
再見したが、やっぱりよかった。
いい映画というのは繰り返し見てもやはりいい映画のことをいうのだろう。
スポンサーサイト

COMMENT 2

Thu
2017.06.01
00:49

タブロウ #3h4yWL0g

URL

しょうちゃん兄、こんばんは。
コメントありがとうございます。
最近ご自身のスタイルがどんどん洗練されていますね。
楽しく拝見しています。

ペンのインクはセーラーの「青墨」という顔料系のインクです。
同じインクでも黒(「極黒」)は水でにじみますが、青はにじみがありません。
筆で彩色しているブルーインクについては以前にも書いた通り、
雑貨屋で買った、メーカー不明のインクなんです。
(店がキャトルセゾンで、フランスの雑貨を扱っているところから、フランスか日本のインクだと思いますが)
おそらくどこかのメーカーから仕入れて、小分けして売っていたのだと思います。
はたして品質がいいのか悪いのかわからないのですが、
濃度によってシアン系のところがあったり、コバルトブルーやパープルのところがあったりと
そのばらつきが気に入っています。
PILOTの色彩雫(iroshizuku)に似た色のインクがあるので、
今度試してみようかと思っています。
メーカーなどのネット情報にも、ペンによる文字書き見本はありますが
水で溶いた彩色見本が見当たらないので、
一度買って使ってみないとわからないのが悩ましいです。
今使っている10mlほどのインクがなかなか減らないので、
それもまだ先になりそうです。

Edit | Reply | 
Wed
2017.05.31
23:20

しょうちゃん #bGf9qjkw

URL

ブルー

大兄 ご無沙汰しております。

ここ何作かのブルー、綺麗ですね。
ひょっとして、ご使用のインク ウオーターマンのフロリダブルーではありませんか?
だとすれば、ボトルの裏にwaterman made in franceと鋳込み文字で書かれているのが、レトロな感じで最初見たときは大発見をした気分でした。

Edit | Reply | 

WHAT'S NEW?