「やむなし」と言うニッポン(追記)

 11, 2011 01:53
〈海外から一時帰国した友人のおみやげ〉
Songs for Japan

私の親戚が福島から避難してきてこちらで仕事を探していることを書きました。
昨日、契約社員ですが、日野市の自動車工場にて仕事先が決まりました。
心配してくださった人もきっといると思います。
ありがとうございました。
仕事に就けたことはありがたいことですが、同時に就けなかった人もまた大勢いたはずで、
自分ひとりがすなおに喜べるものじゃない、ということでした。


他のブログには、福島原発がこんな状況になっても
今後も原発は必要であり、「稼動やむなし」の声があり、
そういう意見に賛同のコメントもまた、多いのだと知った。
いろんな意見があることは結構だけれど、
自分の生活に必要な電気を作るのに、それに伴う危険は地方の経済弱者が請け負う現実を、
日本国内だけで毎年、広島型原発の5万倍の死の灰(使用済み燃料)を産み続け、
それを電気を使って永遠に冷やし続ける仕事もまた弱者に負わせる現実を、
彼らはどう思っているのだろうか。
「ある人の利便」が「他の人の不幸」のうえに成り立つ事実を、
「それもまたやむなし」と言うのだろうか。

東京都や首都圏が使う電気を福島で作ってきたことを、
私をはじめ今回の事故で多くの人が知ったのではないだろうか。
関西における福井、中部・名古屋における浜岡などなど、
他のどの地方にもまたまったく同じ構図がある。
私たち都民の福島県の方々に対するひとつめの謝意は、この知事選挙で表すはずだった。
結果、都民は原発を容認する現知事を選んだ。
知事は当確の記者会見の席で「同じことをやる」と語ったという。
・・・・

ところで日本人がやけに落ち着いて逃げもせず、
TVではこの重大事にバラエティー番組を流していることを知って、
海外で今度はひんしゅくの声が上がっているらしい。
チェルノブイリ原発事故のときにフランスやドイツなどで
国民が雪崩を打って国外避難しただろうか。
大きなお世話かもしれない。
しかし、放射能汚染を欧米など世界中にまで広げている張本人の国が
TVを見て笑っているところを想像して「不謹慎だ」と思うのもまた、無理はないと思うのだ。
世界の空気とはそういうものであり、
募金をし、支援の気持ちを一枚のアルバムに込めようとした空気と
同じところから発せられたものだ。

震災と事故にあっても、直後から世界のみんなが尊敬し、支援した日本、
その日本の首都が震災後、(人災として)3つめの原爆を自ら投下したあとに
最初に選んだ次のリーダーは、日本の総意ともとられるだろう。
日本は「それもまたやむなし」と言うのだろうか。

補足で、
先日までの計画停電では首都圏は大変困り、
原発がないととても電力は足りないと思っているかもしれない。
が、中越地震の時は柏崎の原発全7機が2年間にわたって止まり
2003年には東京電力所有のすべての原発が止まったことがある。
しかし停電はなかったのである。このことは先日も書いた。

今、時の人になっている京大の小出裕章氏は
日本に原発が全くなくても、電気は既存の発電ですべてまかなって余裕がある
ということを、一般的な資料を元に、わかりやすく説明されている。(8分)
火力発電所の地震被害や日本の西と東での周波数の違い(要変電所増設)など、
いくつか問題を解決する必要があるけれど、
今回のような事故の危険を考えると何でもない気がする。
供給問題が解決したら、先日の上原教授の「海洋温度差発電」などの
クリーン発電へ移行していけば、なおすばらしいのではないだろうか。

追記
その後、おそらく小出先生の資料を見ての質問だと思うが
政府に原発以外の発電で、需要電力をすべてまかなえるはずだという質問に
一部それを認める報道
が出てきた。
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Tag:東日本大震災 統一地方選

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