4たび「取水所」

 24, 2017 13:57
取水所-4
(油彩、F6)

古いキャンバスを出してきて、もう一度描き直してみたけれど、
たいして変わり映えしていない。
古い画の下地がおもしろい感じになったけれど、
偶然にできたかたちには意味がないので塗りつぶした。
けっきょく前とあまり変わらない画になってしまった。

先日TVでタワーリングインフェルノという古い映画を再見した。
これは中学生の時、女の子と初めて見に行った映画だ。
映画館は確かに大阪の真ん中だったはずだけれど、妙なことが印象に残っている。
館内ロビーを出たところにあった自販機のような機械で、
コインを入れると二つあいたのぞき穴から中をみる、のぞきからくりだった。
40年ほど前とはいえ、1974年頃の都会は大阪の真ん中のこと、
こんな縁日の夜店のようなあやしげなものがあったことがとても不思議だ。
女の子といったことよりも、そちらのほうがよく覚えている。

映画自体は災害スペクタクルの走りとなった、
当時はお金のかかった超大作として話題沸騰した作品だ。
出演者はスティーブ・マックイーン、ポール・ニューマン、ウィリアム・ホールデン、
フェイ・ダナウェイ、ジェニファー・ジョーンズ、ロバート・ボーン
それにフレッド・アステアという豪華さである。
この頃はW・ホールデンでさえ、まだギラギラしていた。
子供ながら、老境になってはじめて「真実」を知った詐欺師のアステアが
その「真実」を教えてくれたJ・ジョーンズ演じる未亡人を
避難時に傾いたエレベータから墜死して失う悲運が悲しかった。
今見れば大がかりなセットも所詮はセットで、
過去の大作ほど後年見劣りがしてしまうのは致し方のないところだ。
映画の台詞にこんなのがある。
「消防車のはしごが届くのは7階までだ、
 なのにこんな高層ビルを建てるなんてばかげている。」
そういう台詞にうなずいて見ていたものだけれど、
それは40年後の今も実は全く変わっていない。
高層ビルでの火災が少ないだけで、
ひとたび災害が起これば40年前の警告が何も解決されていないことに気づく。
はしごや水が届く高さはそれほど変わらないのに、
ビルの高さは当時の3倍にも4倍にも伸びているのである。
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Tag:Landscape Paysage 風景画

COMMENT 1

Sun
2017.06.25
23:45

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