福島の子どもたちを(追記)

 23, 2011 13:48
福島の人たちは今、子どもたちを必死になって守ろうとしている。
相手は今、原発でも震災でもない、国だ。

健康被害から身を守るのにこれまで何十年も守ってきた
人が浴びる事が可能な年間1mSv(ミリシーベルト)という放射線基準値を
先日20mSv/年と、一気に20倍にあげてしまった。
そこに大人と子どもの差はなく、男女の差もない。
さらに政府、文科省は小中学校、幼稚園、つまり子供たちのいる学校などを対象に
放射線基準レベルを3.8マイクロシーベルト/時とした

年間にすると33ミリシーベルト以上になる。
これまでの年間基準値から、実に33倍にいきなり引き上げられて、
これが(福島県以外では)大問題にならない国というのはいったいなんだろうか。


追記
あるブログにこんな記事があった
これは福島の子供たちに年20mSvを設定した政府に撤回を求める署名活動を紹介している。
一応の締め切りは25日だけれど、最終30日まで受け付けるとのことで、私も署名しました。

・・・・

政府や文科省などの判断には当然専門家の意見が反映されている。
TV、ラジオなんかもそうだが、その局のスタンスというのは結局
「誰(どの専門家)に聞くか」によって決まってしまっている。
昨夜FM(J-Wave)の専門家への電話インタビューを聞いていてびっくりしてしまったのは、
「100mSv/年まで大丈夫だ」という意見をそのまま流していたことである。
つまりFM局J-Waveは「これまでの基準値の100倍まで大丈夫、という判断を支持します」
と言っているのであり、この東工大教授の意見は多くの人に
正論として受け入れられてしまうのだろう。
専門家にもいろんな意見があるかもしれないが、
基準値の100倍の値がまだまだ安全だというのは、どう考えても破綻していると思う。

今の状況を作り出している専門家が今後問題が起こったときに、
忘れ去られて責任が問われないというのでは、まったく納得がいかない。
今なお福島の子どもたちを危険かもしれない方向へ押しやっている彼らを、
忘れてはいけないとも思うのである。


政府やマスコミの役目は国民の生活、安全を守るために目を光らせることであり
危険な可能性を極力排除することであるはずだ。
人の生活や健康がよりよくなるために科学があり、
学者はそのために日夜研究をしているとも、小学校で習った。
今も原発事故や放射性物質の人への影響は少なく、「安全だ」という彼らの判断が
もし正しければ誰も苦しまない、ほんとうに結構なことだ。
けれど彼らの判断が間違っていたり甘かった場合には不幸な人が、最悪な場合、死者が出る。
ならばどちらの意見にまずは従っておくべきなのだろうか。
今回の事故に関するあらゆる方面で「安全」を標榜する人たちに、
私はこのことを聞いてみたい。
誰が正しくて、誰が間違っているということではないのだ。



昨夜見た福島市民と原子力安全委員、文科省、厚生省の若い職員との懇談U-Stはひどいものだった。(約35分)
しかし、対応する彼らが若いからこんな答弁になったわけではなく、上から下までこうなのだ。
「なんとか乗り切れ」の指示を受け、もともと破綻している論理で臨むから
誰が対応してもこうなる。
今まで原発の危険な環境で働かせてきた労働者を見る目と同じ目で福島県民を見ている。

小学校の時に習い、TVや教育映画で見た水俣病なんかの公害訴訟を思い出す。
歴史は繰り返してまったく進歩もせず、複雑にもなっていない。
ただ巨大になっている。
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Tag:原発事故

COMMENT 3

Thu
2011.04.28
07:09

ぱんどる #-

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No title

そうです。被爆手帳は、一生涯ですから
今子供でも50年たったら「そんなことあったっけ?」と行政もあやふやになったり
年金だってあやふやになるほどですから、マズは黙って確実な証拠としての手帳は逃げることの出来ない印籠なのです。
そして、最初の爆発で逃げれ放射能を浴び無かったとしましても
福島の方々の故郷は消えたも同然 復興どころか帰る事さえ出来ません
被爆していなくとも ささいな補償と思います。この手帳は、基本的に医療全般の完全無料
ですから 裏を返せばそれのみの補償であります。
故郷、建てた家、環境を失った上に風評され続けることは確実で
その背景から見たら被爆手帳はあまりにも軽い補償にすぎません

又、国が設定する非難区域につきましては、いろんな背景もあることと思います。
地元の方々に故郷に帰さないとも見られてしまう30k圏内でしたので
そうとうな突き上げが政府にあったことでしょう
悪いことに放射能は見えませんから
危険なんだけど自己責任でじゃぁ~帰ってもいいよ!
という 逃げ方にもとれます。

元々国も含め原発は、完全な安全性に確信していましたから
この災害ごと想定外で 又運の悪いことに
過去の経験の少ない政党が政権下ですから 
誰もどうしてよいのかわからない状況と思えます。

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Tue
2011.04.26
20:41

タブロウ #3h4yWL0g

URL

No title

今後予想される訴訟のイメージから「公害」を出してしまったのは軽率でした。
すいませんでした。

そうなのですね。被爆者手帳が必要になる。
重い。しかし今後きちんとした国からの補償を得ようと思えば必ず必要なのですね。
最初の爆発の時にすぐ遠くに避難できていれば・・過ぎてしまったとはいえ、無念です。
また、「無念」で済ます自分がまたそれでいいのかと思ってしまう。
今、国が責任を持ってさらに安全なところへ避難させれば最小限に抑えられるかも、
そう思ってここで騒いでいます。あおっています。

東京にいてできることとして、あるブログにこんな記事がありました。
福島の子供たちに年20mSvを設定した政府に撤回を求める署名活動です。
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/abe930ea80134b0d5c6442689b16427b
一昨日私も署名しました。最終締め切りは30日のようです。

Edit | Reply | 
Tue
2011.04.26
19:29

ぱんどる #-

URL

No title

まさに私のことを聞いているようですが
これは公害なんかじゃない とだけ言わせてください!
皆さん国民も何故かそのことと切り離されて議論されていることに
私は悲しくなってしまいますが、長崎や広島を思い出して頂きたい!
賛否両論あるかと思いますが 福島の方々にはもはや被爆手帳の発行は必要と
思われます。
私は、母が持っているために大変悩まされ苦しめられましたが
将来大切な印籠なのです!
おきてしまったことを戻すことは出来ませんので マズは保障の確約
議論は国が崩壊するまで続くことでしょう
戦争でもテロでもない屈折した資本主義の傲慢さが崩壊自爆したわけです。
いくら国に保障されても福島の方々の将来は辛いものがあります。
ごまかせるものではないです。その痛みは、人一倍知っています。
表ではボランティアし 裏では被爆者と逃げます。
戦争やテロですと敵がいますのでヒーローも出てきて救われる場面もありますが
自爆では保障するのも被害者である国民です
皮肉なものですが、そのことをごまかさずに国民皆で救える保障を
マズは決めることが先決かと思われます。

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