天空橋

 12, 2017 23:22
天空橋
(色鉛筆)

この日は久しぶりに色鉛筆を持って出かけた。
呑川と東京湾に注ぐ河口付近で二股に分かれる運河みたいなこの川は海老取川。
いかにも海老や魚の釣れそうな名前の川だ。
でも描いている間、周囲の釣り人の竿はとんと揺れることはなかったようだ。
国際空港が近いせいか、監視船のプレジャーボートが何度も通過した。
見送る船の上には、薄紫に色づき始めた雲が筋を引いて浮いている。

川にかかっているのは「天空橋」。
SFアニメに出てくるようなファンタジックな名前の橋だけれど、
外見は赤錆色の鉄骨むき出しでなんとも重々しい。
岸辺に立つと視界を大きく横切る橋は色といい元鉄道橋のように見えるけれど、
最初から人道橋だったらしい。
人と自転車だけが渡る橋にしては頑丈すぎる鉄橋だ。
橋の縁に橋を渡る人の頭だけが見えて、小さく移動していくさまはアリンコのようだ。
橋の上には羽田空港から飛び立つ旅客機が空を横切り、
その下、川の間には小さく大鳥居が見える。
ここへ移築されるまで、数々のオカルト的な逸話を残したが
今ではここで静かな余生を送っている。
釣り人以外は周囲を散歩する人も少ない。
スポンサーサイト

COMMENT 0

WHAT'S NEW?