「近景、遠景」

 18, 2018 01:33
川沿いの遠景、近景
(ペン、色鉛筆)

阪神淡路大震災から23年、NHKスペシャルの「遺児たちはいま」
小さな子供が誰かを思いやり、彼らはすでに一人の人格を持って生きている。
ざらつく世のすみっこに、
消えそうで消えないロウソクの灯のような話がつづられていた。

時間が前後するけれど、奈良から東京へ帰ってきて最初に描いたのは
今年もやはり多摩川の河原。
近くで親子が凧揚げをしていた。
この日はあたたかかった。

奈良からは新幹線には乗らず、在来線で10時間以上かけて帰ってきた。
各駅停車か、せいぜい急行を乗り継ぐのんびりとした列車内で、
駅弁を食べながら車窓風景を描きながらの旅を楽しむつもりだった。
ところが名古屋を過ぎるあたりから混み始め、
静岡以東は満員でスケッチどころではなくなった。
そんな車内で駅弁を広げる乗客などいない。
ここは超伝導のリニア新幹線がやがて走る。
スケッチのペンが走るローカル風景が広がっていたのは、
近鉄線に乗って移動した、奈良から名古屋間までだった。
このあたりの冬枯れの景色はなかなかよかった。
この間は笠置から伊賀上野を抜けるJR線でも旅の風情がある。
独り者だったら三重に入る前に降りて、ここで宿を取ったかもしれない。
そんなことをぼんやり考えながら窓の外を眺めていた。
青山高原あたりでは雪も降り出した。
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