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「渓流」

 15, 2018 12:05
昇仙峡(オイルパステル)

友人のカメラマンが、また自費で写真集を出したいというから、
今回もレイアウトを手伝った。
その御礼ということで、山梨へ温泉旅行に連れて行ってもらった。
GW直後の宿は安くなっているそうだ。
しかし日本中の観光地というのはあらゆるところに外国人がやってきていて
混んでいないところなどないと聞いている。
久しぶりの遠出は、そう覚悟して出かけた。
予想に反して宿は日本人だけで、やや混み、といったくらい。
しかしホテルを出ると周りには、地方にありがちな新興住宅地が広がって
眼に留まるものは何もない。
数件あった喫茶店さえ、少し前にすべて閉店したという。
そんな場所へGW後とはいえ、
安くはないお金を出して遠路やってきた自分たちを顧みると、
なんとも薄ら寒くなる。

翌日、車で40分ほどの距離にある渓谷へ足を伸ばした。
けっこう有名なところにもかかわらず、ここも閑散としていて、
リーマンショック時の温泉地を思わせる寂れ方をしている。
日本にもまだこんな空いている観光地があったのだ。
混んでいる時はやはりうんざりするけれど、
お土産屋が並ぶ観光地ががらんとしているのはちょっと寒々とする。
渓流を下ったところにあるお土産屋兼食堂で、
「いつもはもっと混んでいるんでしょう」と聞いてみたら、
「いやあー、まぁ」とやや歯切れが悪い。
渓谷沿いに数多く並んでいた鉱物系のお土産屋が気になっていたので
「あの宝石は全部ここで取れるんですね」と話題を向けると
「いや、水晶以外はアメリカ産です」と意外な答え。
「ここは加工が世界一なんですよ」
なんだか苦しい答えになっている気がするが、正直なところがいい。
ただ、階下で食べた「ほうとう」はホテルのより数段おいしかった。

帰り、高速は意外にもものすごい渋滞だった。
「GW後の週末は空いている」
我々と同じ事を考えた人は、こんなにいたということだろう。
「俺等は人混みを避けて、うまい具合に空いている場所へ行ってきたぞ」
と言いたいところだけれど、トクした気分にはなれなかった。
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