この夏、出かけた話(その1、釣りをした話)

 28, 2011 01:18
せっかくとれた休暇だったが、あいにくの天気は東京に帰ってくる日まで続いた。
出発前にアップしたこけしの絵柄のようには、残念ながらいかなかった。

家族旅行でこれほど雨が続いたことはかつてなかった。
自分一人であれば、なんとでも楽しむ術は持っているけれど
子どもたちと一緒だと、事情は違ってくる。
夏はいつもキャンプ旅行に決めていて、いつもはテントを張るところだけれど、
今年は天気のせいでずっとバンガロー泊まりにした。
それでも小屋の室内は、置いてあるものすべてがぬれてしまうほどの湿気だった。
さらに気温も低くて水に入ることもできない一週間、
キャンプの空の下、雨の中を懸命に子どもの遊びを探した。
最初に言っておけば、次男坊と共に描くつもりだった絵は、
とうとう一枚も描けなかった。
・・・・
休暇に入って三日目の朝、わが家は飛騨に向けて出発した。
「温泉に入りたい」というセガレ達の言葉を
そのまま受け取れば旅は簡単なのだけれど
実際に一度温泉に入れば、そのあとは別の遊びを望むものだ。

2日目の遅めの午後、雨雲が切れ切れになったところを
セガレ達にせがまれて釣り竿を持った。
フナ釣り以外の経験もなければ道具もなく、
一本の竿をキャンプ場で借りたはいいが、糸も仕掛けもついていない。
途方に暮れていたら管理人の親父さんがおもりのついた糸と針を付けてくれた。
竿についた仕掛けくらい、すぐになくなることは素人の自分にも簡単に想像がついたが
子どもにせかされるままそのままの格好で近くの渓流へ出た。
同時に妻には夕食の買い出しに出かけるついでに針と糸だけは頼んでおいた。
親父さんには親切にしてもらったけれど、
仕掛けもない、ただの竿だけで一本千円もするのはいったい適正価格なのだろうか。
その千円の竿は長男に持たせ、次男坊には落ちていた1mほどの木の枝に
妻が買ってきた糸と針を私が重りなしでくくりつけて持たせた。
標高が高く(1000m)蚊が少ないのだけが救いだった。

竿を垂らしながら、自分のやっかいな旅のスタイルについて
つらつら思い、考えた。

若い時に何度かザックを担いで気ままな旅をしたせいで
以後、計画に従って行動する、宿を決めて出かける旅行というものが
まったくできなくなってしまった。
一度あの自由を味わってしまうと、
普通の旅行というものがまったく楽しめなくなってしまう。
旅行会社なんかのバス旅行に夫婦で出かけて十分楽しんでいる友人夫婦を見ていると
そういう旅を知ってしまったことがはたして幸せだったのかどうか。。。
子供が生まれる前には共にそういう旅を楽しんだ妻も、
今では「普通の旅」を望むようになっている。
毎年夏休みを前にセガレ達に「今年はどこへ行きたい?」と聞くと
行き先より先に「一流ホテルに泊まりたい」という答えに恐れおののく。
私のやっかいな旅スタイルに加え、
ここ数年は予算が大幅に縮小を余儀なくされている。
家族4人で旅館に泊まるには、予算的に立ちいかなくなってしまったのである。
セガレ達もそこら辺の事情は敏感に察知していると思われるが、
希望はなおも「一流ホテル」である。


ところで獲物の方だけれど、
長男が持った貸し竿の方にも、そしてなんと木の枝に糸をくくりつけた竿の方にも
神の恵みか、今晩の全員のおかず分、プラス一尾の大きな岩魚とアマゴがかかった。
セガレ達は驚喜し、私はほっとした。
夕食の準備、子どもらに妻と一緒に魚のはらわたを出させ、焼きは私が担当した。
子どもに焼かせると、せっかちにも生焼けのまま食べてしまうからだった。
食べながら、しかし私たちによく岩魚など釣れたものだと思った。
味は言うまでもなく絶品だった。


20110823_渓流釣り
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COMMENT 2

Wed
2011.08.31
00:22

タブロウ #-

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いや、おはずかしい。
ぱんどるさんは釣りの名手なのでした。
しかし渓流の魚というのは美しく、美味しいですね。

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Tue
2011.08.30
22:31

ぱんどる #-

URL

いい旅立ったじゃないですか!

これは良い!最悪な状況下を利用され好転されてますね!
そのようなことからも天の恵みとはよく言ったものです!
やはり、地球の神々はいるのです。

Edit | Reply | 

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